• 「ドリー」より「メッシ・アウル！」
• 作曲者：フォーレ
• 演奏者：夏のコンサートで白井森子先生（客演）と塚原美奈子が連弾します。

フォーレが、親しいつきあいのあったバルダック家の婦人（後のドビューッシーの妻）の子どもエレーヌ（愛称ドリー）の誕生日を祝って、毎年１曲づつ書き贈りました。
　「メッシ・アウル」はドリーが2歳の誕生日の時の曲です。長く「ミ・ア・ウー」と猫の鳴き声の題名とされていましたが、それは出版社によるもので、（私も今回弾くのに、勉強して知りました。）ドリーが兄のムッシューを呼ぶのに上手く発音できずに「ムッシュー・ラウル」を「メッシ・アウル」といっていたのが、曲名です。
　教室にも2歳の妹さんたちがいますね。2歳の子のかわしい動きを想い浮かべながら弾こうと思います。
　ちなみに4曲目の「ケティ・ワルツ」もラウルの犬の「ケティ」の曲だったのに、出版社が「キティワルツ」（子猫のワルツ）と誤って発表したそうです。
　今もほとんどの人が、2曲目と4曲目を猫の曲と思っています。2歳の女の子の曲と少年の犬の曲だよ、と知らない人には教えてあげてくださいね。「音楽之友社・ピアノ連弾名曲選・フランスの小品・曲目解説、参照」