レッスン楽器


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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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皆さま、どうぞよいお年を!

投稿日:2022-12-29

 2022年、皆さまにとりましてどのような一年だったでしょうか。

今年は私にとっては、たいへん忙しく、実りある年でした。

 

レッスン関連においては、8月に門下生コンサート、また12月には教室生徒全員でクリスマス会を行なうことができ、大変嬉しく思っています。

 

今年1月友人が或るホールの練習権2回分を取ってきてくれて、練習権といっても公開の場でホールのピアノを弾くわけですから、昨年下半期諸事情でなかなかピアノに向かう時間が減っていた「私」としては一大発起。音大の卒業試験前くらい練習しました。

そうして2月、3月とふた月にわたり自分のピアノを見返していくうち、4月にソロコンサートでピアノを弾くという不意なお話までいただき、休む間もなくピアノに没頭している自分がいました。

 

終わってから5月、6月にもいろいろなスタジオや工房でピアノを弾かせていただく機会があり、7月には去年からぼちぼち始めたフォルテピアノで「SACLAフォルテピアノアカデミー」in 埼玉に受講生として参加することになり、小倉貴久子、川口成彦両先生のレッスンを受け、人生初のフォルテピアノ「ヴァルター」での演奏発表に続き、戻るとすぐ8月には教室門下生発表会、9月にピアニスト鬼頭久美子氏とピアノ4手コンサート、10月には初のピアノ指導者のための「ピアノテクニック講座」を持たせていただきました。

 

それは来年の話に引き継がれ、ピアノ指導者の会「名古屋ぴあのクラブ」で来夏季に私が〈ピアノテクニック講座〉を務めさせて頂くことが決まりました。これまで江崎光代、黒河好子、伊藤仁美、多喜靖美先生など著名な先生方がセミナーを務められてきているピアノ指導者対象の講座開催となり、気もちが引き締まる思いです。

 

 11月にはちょっとした仕事先でピアノを弾く機会をいただいたり、12月にはワルシャワで知合った素晴らしい音楽家にレッスンをしていただきメチャクチャ変化の途上にある自分がいます。そしてつい先日12/25には教室生徒達とオンラインでクリスマスコンサートをし、皆の愛らしい成長ぶりを垣間見ることができました。私もこの一年ものすごく勉強し変化していますが、その先生の充実ぶりを一番に感じてくれているのが生徒たちであり、生徒たちのママでしょう。

 本当にノンストップのまま、走り抜けたこの一年。そんななか、素晴らしい人たちとのたくさんの出会いにも恵まれました。

 

昨春から始めさせていただいたもののなかなかコンスタントにおちつけず、まったく理解が遅いのでフォルテピアノからモダンピアノへ理解が行ったり来たりという感じでなかなか落ちつかなかった小倉貴久子先生のご自宅まで通うフォルテピアノレッスン。やはりなんといってもSACLAフォルテピアノアカデミーの3日間が自分にとっては、いい分岐点になったと思います。

 

あの「3日間フォルテピアノの音しか聴かない」という環境で耳が変わり、その後いろいろなフォルテピアノの演奏を聴くようになり、また私は小倉貴久子先生、川口成彦先生といった一流の先生方の音しか聴いていない状況でしたので、その他のまだ若い演奏家の方々のフォルテピアノの音を生で聴いても、youtubeなどで聴いても、そのタッチの違い、音色の違いが聴き分けられるようになったことはとても大きな糧だと思います。

 

それでもまだフォルテピアノのレッスンを受けてからモダンピアノでの練習に戻るとまたタッチがわからなくなるというジレンマからはなかなか抜け切れませんが、フォルテピアノのレッスンで培ったタッチの基礎になる事柄とモダンピアノを弾く上での様々な事が自分なりにリンクされてきて、この年末年始はピアノの練習に時間を使いたいと思います。

 

(1843年製プレイエルを弾く。)

 

 私はショパン時代のピリオド楽器を演奏したいという目的のためにフォルテピアノを勉強していて、以前にもこのブログでお話したかも知れませんが、2018年の第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールのワルシャワ会場で、ステージ上にあったプレイエル、エラール、ブロードウッドの3台を3分間だけ弾かせてもらうという稀有な機会に恵まれた時「あー、なんてモダンピアノはごまかしが効くのだろう!」と思った私の直感はまさに正しかったのだと思いながら、昨春からふつふつとがんばってきてよかったとつくづく思っています。

 

今年与えられたたくさんの道。それを進むのも自分、進まないのも自分。そこに勇気ときっかけを与えてくれたのは、周囲にいるたくさんの方々の笑顔のおかげです。

 

ありがとうございます。

本当に不思議な魔力に包まれた一年でした。

 

(今年計180分のレッスンを通して、たくさんのことを教え諭してくださったフォルテピアノ奏者川口成彦氏。)

 

 

 これからも誠実の思いを大切に、私もまた周囲にいる皆さま方に素晴らしい音楽と元気をふり撒いていけるよう、弛むことなく一日一日を大切に精進してゆきます。

 

皆さま、今年一年ありがとうございました。

どうぞよい年をお迎えください。

 

(今年何度となく、車窓から眺めることになった富士山。)

 

皆さまにとりまして、2023年が素晴らしい年でありますように!

 

文化的な11月〜12月

投稿日:2022-12-05

11月の上京では横須賀芸術劇場に久しぶりにオペラを見に行ったり、日展の東京開催を初日に観たり、紀尾井ホールでのマキシム・エメリャニチェフ・モーツァルトリサイタルを7月のフォルテピアノアカデミーでご一緒した方たちと聴きに行きミニ同窓会したり、以前から行ってみたいと思っていたアーティゾン美術館での「パリ・オペラ座」展を観たりと文化的な一週間でした。

 

 

 

 

12月の上京も大変濃密で、小倉貴久子、川口成彦両先生の各レッスン、タカギクラヴィアで行われた「第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールのエントリー者対象のワークショップ」を聴講させていただき、その翌日には1843年製プレイエルで、練習をさせていただき、超多忙な4日間でした。

 

細かいことは Facebook の公開ページに記しています。

ご関心のある方は是非 Facebook の方もご覧くださいね。たくさんの写真も入れています。

 

アクティブな10月!

投稿日:2022-11-04

10月は、また濃密な月間でした。

10月9日《川口成彦フォルテピアノリサイタル》at宗次ホール。タカギクラヴィア株式会社の1843年製プレイエルを持ち込んでの願ってもない開催。大ホールで味わう感触とはまた違った、プレイエルの確かな味わい。宗次ホールのキャパは、ショパンがパリでデビューリサイタルを開き、また生涯最後となるリサイタルを開いたホール、サル・プレイエルとちょうど同じ300席のキャパということらしい。数あるショパンのレパートリーから、ショパンの生涯を語るようにワルシャワ時代からパリ時代へとプログラムが綴られていく。艶やかなそして芳醇な香りのするこの楽器、川口さんならではの抜群の耳から導き出される最弱音から勇敢な響きのフォルテまで、音の陰影を見事にコントロール。奇しくも2018年の第一回ショパン国際ピリオド楽器コンクールの予選から川口さんの演奏を聴いてきている私としては、川口さんの見事なまでの音の即時性への探究心と日々の変化に心洗われる思い。

 

  

  (タカギクラヴィア社長とプレイエル)

 

そして翌日は《川口成彦1853年製エラールお披露目会》at 茶臼山高原へ。オーナーがオランダで出会ったというエラールが小野ピアノ工房の修復を経て、この素敵なサロンに登場。木村和人さん制作のチェンバロとクラヴィコードも運び入れての贅沢なコンサート。曲目も3台を使って充実のプログラム、演奏と共に楽器紹介30分+コンサート2時間半。窓の向こうではほんのり色づき始めた木々のそよぎ、後半は暮れなずむ部屋にライトも映えて、まさに極上のサロン感。地元から、名古屋から、名古屋市郊外から集った70名が素晴らしいエラールの逞しい音色に圧倒、感動。後半には川口さんの音もさまざまな表情を見せ始め、随所随所に繊細な音の舞を感じた。ラルゲットでは、音の立体感に深淵さまで感じ、私にはワルシャワシンフォニーホールでの響きがよみがえり、感動的でした。チェンバロもハリ・ツヤのある豊かな音色で聴き手を魅了。素晴らしいエラール、お披露目コンサートでした。

 

         (素敵すぎるサロン)

 

そのまた翌日は、菰野ピアノ歴史館にて川口成彦さんの「ピリオド楽器奏法と演奏」講座とレッスン。8名の受講生の中には東京からの知人や地元のピアニストの友人もいて、びっくり。私はピアノの先生でもある社会人生徒さんと一緒に出かけました。7時間半に及ぶ長い一日。ピアノ歴史館の方々、川口成彦先生、メチャクチャ有意義な時間をありがとうございます。私は7月のSACLAフォルテピアノアカデミーを思い出しました。18世紀、19世紀の音楽の正しい見方にやっと慣れてきたかな、という思い。きょうは川口さんのレクチャーのお陰で、コントロールし切れないと思っていたピリオド楽器のエラールでショパンが弾けて、充実した思いでした。

 

 

      (川口成彦氏と。)

 

 その後マケラ指揮パリ管弦楽団やグッゲンハイム邸での川口成彦さんのミニピアノコンサートに感激したりもありましたが、10/24には岐阜で「日本クラシック音楽コンクール本選」審査でした。園児から中学生までの30名の熱演を聴かせていただきました。奇しくもピアニスト仲間の稲熊佐江子さん、大学が同じ菊池文子さんとご一緒で、帰りは佐江子さんの車で岐阜駅まで送ってもらえてラッキー。ありがとう〜!お陰で楽しい一日になりました。帰りはゲートタワーのストリートピアノで1曲弾いてきました。ここのピアノ、好きです〜。(笑)

 

そしてまたまた11月は実り多き月となっておりますが、詳細はまた次回のブログで!

 

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