レッスン楽器


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今村惇子ピアノ教室


ブログ

まねぶ

投稿日:2013-12-28

かわいい幼児たちのレッスンはときに大変?!であるが

楽しく行っている。こどもは生まれてきてずっとまわりの

ひとの行いをみて真似て真似ていろいろなことが

できるようになったのだと思う。観察力の鋭い子、集中力の

あるこども、それぞれ進み具合は違うだろうが大丈夫!!

まわりの大人のやっていることは、いずれできるようになるのだ。

「学ぶ」は、真似る→まねぶ→まなぶとなったと聞く。

特に言葉は要注意だと思う。

初めて聞く言葉が美しい日本語であるかそうでないか。

幼児のまねる能力はすごいのでなんでも吸収していくからだ。

小学校高学年になってようやくわかるようになっていたコードネーム

5歳児からコードの練習をしたところみな面白がってすんなり覚えてしまう。

簡単な移調奏もできてくる。

ピアニストの Aimi さんが4歳の時に弾いたソナチネを聴いた。なんとか弾けている

というレベルではない。 まあ すごい!!のだ。本当に神童はいたのか!

という感じだが、Aimi さんのご両親が音楽関係ではなかったので補うために

ものすごい量のCDを買い与えて聴かせたのだという。Aimi さんの先生も

Aimi さんは真似をして弾く能力がずば抜けて秀でていたと言っている。

音楽家の子どもが音楽にすすみやすいのは、日常的に音楽が溢れている

からだろう。その点 Aimi さんのご両親は大正解だったのかもしれないが・・

そしてこれから先、自分はなにもの??なにがじぶんから出てくるのか

悩みながら、成長していかれるのだろう。 

一度は聴いてみたいが、一度でもういいかなという演奏家がたくさんいる。 

 

子どものコンクールがおおはやりである。企業があおっているようにも

思えるが、競い合うことでやる気がでて面白く、がんばるこどもも

いるだろう。良い成績の生徒がいる先生が認められるので、先生も必死。

親も必死!!  

ツェルニー30番のことを先日書いたが、これはピアノの練習をなんとか

続けられてソナタまで弾けるようになるかな〜という目安であって

ピアノを生業とするようなことのレベルの話ではない。

ピアノの能力はおよそこどものうちに見きわめられるので、コンクール

をがんばることで技術を向上させるのは必要かもしれない。

若きピアニストになった Aimi さんや Ushi くんは、コンクールがなくても

一日中ピアノを弾いていたいのだろうし、一日中弾いても傷めない柔軟な奏法を

身につけているのだと思う。天性のものと良き指導者のおかげだと思う。

ただピアノを恐ろしく機械的に練習を続けすぎると脳の病気になることがある。

そうすると指の麻痺がおきて動かそうと思っていない指が動いてしまったり、

とてもこわい病気だ。

 

ピアニストの M・Mさんは、「小学1年生でモーツァルトのKV.545を

弾けなくては将来ものにならない」とおっしゃっている。

こういうことは、ひっそり言っていただきたいものだ。ものにならない・・とか。

6歳から始めてもピアニストになった人はいるだろう。 幼いうちから、歌や

舞踊に親しんでおくことがとても重要だと思う。

音楽家には2通りあって、才能に恵まれたほん〜の一握りの人達と

音楽が大好きで大好きでしがみついてでもそれにかかわって人生を

おくりたいという多くの人達。 この2種類。 勿論!我は後者。

いまどき自分のこどもがピアニストになれるだろうと思う人達は少ない

と思うが、今は幼児のピアノコンクールまであって私からみていると

ピアノばっかり何時間も同じ曲を毎日弾くなんて弊害しかないように思える。

もっと自然の中でのびのび過ごさないと、将来自分からな〜んにも出てこなく

なっちゃうよーって思います。

 

Edwin Fischer

投稿日:2013-12-22

バッハの平均律を毎日楽しみに弾いている。

ツェルニーは40番50番60番と全部で150曲になるのだが、こんなに

しなくても、バッハを弾いていればよかったのだと今になって思う。

ただツェルニーの30番はピアノへの道を分けるひとつの目安になると

思っている。

ハノンで全部の指のバランスを整え、バッハの小品でポリフォニーを

シューマンや北欧の作曲家でロマンをそしてこの30番でスピード感を。

ツェルニー30番を一週間で弾けて来ないのでは先々困難になってくる。

面白い面白くない以前に(30番はなかなか面白いのだが・・)この

2ページくらいは難なく音がとれてこなくてはならない。

すみません・・右手しかできませんでした。3段までしかできませんでした。

経験上ここが分かれ道になっていると思う。音楽性はまた別の問題である。

 

平均律はエドヴィン・フィッシャーの録音が素晴らしい。

ピヒト・アクセンフェルトやホルショフスキーなど大好きなピアニストでも

平均律となるとあれ?と思う演奏だ。1巻を全曲演奏するとちょうど

2時間くらいかかるので、一晩の演奏会で全曲を聴く機会がある。

演奏家には大変な作業であると思うが、皆本当に楽しそうにまた

祈るように演奏を続けている。人間はこんなことまでできるのかと

いろいろな場面で感動するが、平均律のライブもやはりそうだ。

神が舞いおりてきたかの如く静かな感動を呼び起こす。

いつまででも聴いていたい。バッハが現代のピアノでシフらが奏でる

素晴らしい自作の演奏を耳にしたらどんなにか感動するだろう。

オルガンのダイナミクスとはまた違って繊細な和声のうつろいや倍音の

ひびき、織物のようなフーガはきえゆく音の中で最も美しいものだと思う。

 

フィッシャーの「音楽を愛する友へ」と、フルトヴェングラーの「音と言葉」

私の学生時代からの指南書であるが、音楽を愛する友へはだいぶ前に

絶版になっており、古書でしか手に入らない。音大を目指す生徒には

古書を買い求め差し上げてきたが、果たして読んでくれたかな?

これを読むことで芸術とは、演奏とはどういうことか。そしてフィッシャーの

作曲家への思いに接することができる。 再版を期待したい。

 

 

ふたご座流星群

投稿日:2013-12-14

今夜 14日 ふたご座流星群の観測ピークを迎えます。

冬型の気圧配置で雲が少なく太平洋側は絶好の観測チャンス!!

東の空 オリオン座の左斜め上が放射点です。

暖かくして観に行きましょう  (^O^)/

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