レッスン楽器


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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


ブログ

橦木館(しゅもくかん)界隈をたずねて

投稿日:2011-07-11

昨日栄の芸文ライブラリーに用があったついでに、バスに乗り、東区の文化のみちへ出た。

日本の女優第1号であるマダム貞奴が晩年に暮らした家という「二葉館」へ。

  

 

玄関を入ると、素敵なステンドガラスのお部屋がつづく。

 

 

 

とても洒落た空間で、いつまでも居座ってしまいそうなくつろげる雰囲気がある。

  

 

そのあと、「橦木館」へ。この日は来週の開館2周年の前祝いに、居間でコンサートも開かれていたようだ。館内の造りがおだやかな雰囲気をもっていて、カフェでひと休み。

  

そこから保存地区をすこし歩き、栄に戻る。

 

今冬名フィルチェロ奏者の新井康之さんとコンサートをさせて頂くことになったので、楽譜を探索。予約を入れておいた楽譜を借りて、帰途につく。

 

おかげで気分転換、素敵な午後のひとときになった。

 

蓼科の涼風

投稿日:2011-07-04

7月に入りましたね。

それにとても暑くなりました。

 

ブログ更新が出来ないままでしたが、6月半ばから有志生徒たちのピティナピアノコンペティション・チャレンジが始まり、早くも2人予選通過となりましたが、セカンド・チャレンジに集中している生徒たち、また本選課題曲や早くも冬のコンクールに向けての譜読みにとりかかっている生徒もいて、ちょっと気をゆるめられない時期なのです。

 

 

そんな中こないだのお休みに地元の音楽家仲間といっしょにサクランボ狩りに出かけました。(^^♪

今年は例年より遅めの時期でしたので、真っ赤なサクランボがたわわに実っていて、慣れたメンバーは皆梯子にのぼって「マイトゥリー」とばかりに、木を独占状態?で食べていました。

 

        

もちろん私も、です。

いったい幾つ食べたかな? フルーツ好きな私にはたまりません。(*^^)v

 

 

その後、メンバーのひとりの別荘に伺ってバーべキュー・パーティ。

広大な敷地の、イギリス庭園に面したテラスでのバーべQは最高です。 

 

    

(左から別荘マダムMの旦那さま、山本直人さんOboe、

私、小室真実さんoboe、平林明美さんperc。他10名でした。)

     

夜も更け、蓼科温泉につかり、翌朝は近くの大滝へ出かけてお散歩しました。お散歩、といってもミニハイキングみたいに素敵なところ。

 

  

屋久島のように苔むした石畳の道を歩くと、 素敵な滝があらわれます。

 

    

マイナスイオンの世界。・・・   

   

それから帰り道に「銀のポスト」という風情のあるカフェに入りました。

座席の奥に日本庭園がみえるお部屋があって、「どうぞ。」という声に入ってみました。

素敵な縁側があって、おばあちゃんの昔の家に戻ったみたいな感じです。

こども時代を思い出し、懐かしい感覚。・・・

 

            

午後は美味しいお蕎麦のお店に寄っていただいて、帰途につきました。

 

 

束の間の涼感に、気もちもすっきりです。

戻ってきてからは連日暑い日々が続いていますが、清々しい蓼科の朝を思い出してがんばっています。

 

 

今取りくんでいるmy課題は、テンポ、拍感とフレージングの関連について。

私たちは四分音符=70での練習でしっくりいかないと思う時、四分音符=68ならOKということがありますよね。

レッスン中生徒たちにテンポ指示を与える場合も、1拍=いくつから−2、−4や+2というように、とても微妙なものです。

でもこの四分音符=2の差、ってどんなものなのか。

 

1拍=四分音符=70=0、85秒で、4分の4拍子ならば×4で、1小節=3、428秒。

これに引替え、1拍=四分音符=68=0、88秒、×4で、1小節=3、529秒。

1拍につき0、03秒の差というのはほとんど私にはわからない。

ただ1小節につき0、101秒というのは1秒の10分の1だから、感覚としてすこしはわからなくもないですね。

 

「そんなのわかんない〜。」というひとも、音楽を長年やっているなら1秒が長いという認識はあるでしょうから、8小節単位のフレーズならかなりはっきりした差が出てくるわけで、ここまでくればよくよくわかるというものですね。

でも、しかしです。その前に私たち演奏する者は1拍0、03秒の違いを「しっくり来ないもの」として認識しているわけですから、ここにフォーカスです。

 

 

これと半面、私は生徒たちのレッスン中、「ここのところが、コンマ数秒速くなってるよ。」とか「この部分でほんのちょっとね、そう、コンマ何秒の単位でおそくなってるのよ。」みたいなことをしょっちゅう言っているわけです。さて、この演奏時の認識の欠如とは、何なのか。

 

片や四分音符=2の差でしっくりいかないと感じる訳なのに、コンマ数秒のテンポの歪みはヘイチャラですり抜けてしまおうとする。

 

 

体感としてのテンポ感は皆持っているし、自然に本来わかっているものです。それだけど、ピアノは10指を使うものでたいへんなのです。

そこで知らないうちに、結構ヤンチャに弾き切ろうとする場合が多い。

だけど本来備わっている拍感が、この現象にnoを示す。その逆も然りでしょう。

 

そこで、ではどう乗り切ればよいか。

この観点であらたに本を読み、思考を深め、吟味を重ねていました。

4,5冊専門的な本を読みましたが、実践的なヒントとして頭の片隅にあったのは、管楽器奏法上のタンギング。

 

このたいへん微妙で繊細な注意点(ブログ上では秘密です〜( ^^)  ~~!)、現在おもに初心者・初級者には面白可笑しく、しかし中級以上のがんばっている生徒たちには厳しくはっきりと伝え、なんとかコンペ課題曲仕上げの最終課題に光をあたえているところ。(発音上のテクニックについては私にとってすでに古い知識ですし、それに教わったって実ってくるのに相当時間がかかりますし、うちのレッスン生にもこれを読んでstudy againを重ねてもらいたいと思うので、<ゆか先生のおんがく質問箱>で読者の皆さまにも無料公開している次第です。(^・^) 後日更新はいずれ。お楽しみに〜!)

 

 

やはりじつに勉強あるのみ。

向上心と改革の精神がなければ、何も変わらない。!(@^^)!~~~

 

さぁて、今週もがんばろう。

 

 

「ピアノ・テクニックの基本的原理」について@

投稿日:2011-06-07

山梨に住むお知り合いから「ゆか先生のおんがく質問箱」に、次のようなメールが入りました。

これから基本を大切に、からだにむりのない態勢でピアノを楽しんでゆきたいということのようですね。

テキストはブランカール著の「初心者のためのピアノ・テクニックの基本的原理.〜アルフレッド・コルトーの学習方法への手引き〜」です。

きっと読者の皆さまにも有益なメッセージになると思い、これから公開でお答えしてゆきたいと思います。 

 

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  

 

こんにちは、ピアノを始めたばかりのものです。

先生に是非教えていただきたいのですが、住まいが遠いためこのようなお便りで質問させていただいてもよろしいでしょうか。
ご迷惑おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

先生の"ごあいさつ"にも登場する「ブランカールのピアノ・テクニック」を練習したいと思うのですが、いまひとつ、使い方がよく分かりません。
最初の体操の留意点や、その後の、練習課題の毎日の使い方(例えば、練習曲の前にどれとどれをどのぐらいすれば効果的とか)等、教えていただけると幸いです。
お忙しいと思いますので、どうぞお時間があるときにでも少しずつ教えていただければとても嬉しいです。

ピアノを始めるには大変高齢なのですが、これから長く楽しめたらと思っています。
ピアノの楽しみ方、いっぱい教えてください。
勝手なお願いばかりですが、どうぞよろしくおねがいします。

 

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

質問、ありがとうございます。

これからゆっくりと始めてゆきましょう。

  

まずゆったりした気もちでピアノの椅子に座りましょう。

気もちのいい椅子に座っているきもちで、足をゆらゆらしてみてください。

それから、ちょっと後ろ向きか横向きに座り直して、次の体操をしてみましょう。

ぐ〜んと腕を伸ばして(肘も伸ばしますよ。)、手をいっぱいに広げてみて下さい。

そう、寝起きに伸びをするみたいに。

 

そこからふっと弛めると、どうなりますか。

肘はたわみ、いっぱいに広がった指もやわらいで、手のひらは自然にすこしすぼまってきましたね。

これを2,3回続けて、この感覚をまず味わって下さい。

さて、このコルトー・メソッドのさいしょの体操は、この動きを鍵盤上でおこなうことです。

これからピアノを弾く際、手の内筋の動きをとらえるために大切なことです。

手のひらをうえにして鍵盤の上にふわっと置いてみて下さい。

そこから手のひらを返してみましょう。

 

この時すでに指先や腕に力が入ってしまって、このテキストの最初のページにあるような挿絵(厳密に言うならば、この絵にある手のポジションは私の見解ではすこし違うのですが。・・・)のようなふくらみのある感じにならない時は、さいしょにお話した体操をくり返してみましょう。

気長にくり返してみて下さい。

先んじて、この先に進まないようにしましょう。これは大切なことです。

 

このポジションがとれるのに少し時間がかかるかもしれません。

 

指は自然に丸みを帯びていますか。

手首は力が入って肘より高くなったりしていませんか。

  

この先はまた後日に書きます。

 

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