ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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ワシントンナショナル・ギャラリー展とオペラ「悲嘆」
投稿日:2011-09-07
5日、東京へ出かけた。
ご前中移動して午後1時、名古屋出身の友人と乃木坂の「Restaurant Feu」でランチ。
お店のHPを見て「あ、ここ。」って即決だったが、勘はバッチシ!
常連のお客さまがほとんど、という雰囲気も納得。
とても美味しく、またおしゃべりも弾みました。
そこから徒歩ですぐの新国立美術館へ。
この日は、ワシントンナショナル・ギャラリー展の最終日。
ルノワール、モネ、ピサロ、セザンヌなどのほか、マネやカサット、またゴッホのめずらしい色使いの作品などが目を引いた。
ここで、門下生でこの春から東京藝大芸術学科生となったWさんと合流。
この前日まで大学の芸祭だったという彼女、きょうはこちらの展覧会の最終日に来たかった、とのことでタイムリー。
ここから溜池山王のホテル・オークラまでを3人でいっしょに歩き、おしゃべり。とても楽しくやっている様子を聞きながら、自分の大学時代を思い出したり。・・・
さて夕刻時間も迫り、ホテルから徒歩5分くらいのところにあるサントリーホールへ。
中丸三千繪のソプラノ、奥田瑛二演出、Yuki Morimoto指揮によるシアターオーケストラ・トーキョーで「ひと夜にふたつのモノオペラ」。
プーランク「人間の声」と三枝成彰「悲嘆」の2作品を、2時間半にわたってひとりで歌い切るというすごいプログラム。
三枝先生の「悲嘆」は2008年以来の再演で、初演を聴きのがしたので楽しみにしていたもの。
前半のプーランク作品ではやや淡々とした歌いこみだったけれど(私はもうすこし情緒的な方が好きかな?)、後半の「悲嘆」にかける情熱はたいへんなもの。言うまでもなくすばらしいプリマです。
三枝先生の作品自体も奥深く充実してすばらしかった。
ドラマティックな進行や歌詞の情緒にも惹きこまれ、涙がこみあげてきました。またプリマの土台作りであるオーケストラ指揮も相当に星3つくらいすばらしかったと思います。久々にいい音楽を聴いた、という感じ。
再来週パリに出かけ、フランス国立放送フィル、パリ管、オペラ・ガルニエなど聴くのですが、この渡仏前にいいコンサートを聴きました。
翌朝10時にTNTの記者でもある、この夏ご主人の転勤で東京に引っ越したばかりの名古屋の友人とロビーで待ち合わせ、オークラ内の集古館を鑑賞。
大倉喜七郎が開発した「幻の竪笛」といわれるオークラウロやシャクルートの展示などおもしろく拝見。
サントリーホール前の喫茶店でティータイム。・・・
時間を惜しんで、喋りまくりの楽しいひととき。
足早に東京駅に戻り、午後の新幹線で名古屋へ。
前日のお昼からきっかりの25時間滞在!
自宅に戻るなりお茶を飲む時間もなく、レッスンに入る。
束の間に沢山の再会。・・・とても充実した東京滞在でした。
上高地でリフレッシュ!
投稿日:2011-08-21
今、BSプレミアムの深夜番組で「ヴェルビエ音楽祭」の模様を聴きながら、先日お盆休みに出かけた上高地でのスナップを整理している。
マイナスイオンにすっかり生気を取り戻し、リフレッシュ!
素敵な写真が撮れたので、ご一緒にお楽しみください。
河童橋からの風景 清流 徳沢で食べた林檎
明神岳の朝焼け 5:00AM 明神池の朝霧
明神池・昼の面影
この夏のピティナピアノコンペティションが終わり、コンクール参加の生徒たちはすぐに秋のコンクールに向けての譜読みが始まった。
今夜のようなヨーロッパの音楽祭を聴いていると、日本でのピアノ教育と本場ヨーロッパでの差異をまざまざと感じ、また最高の息抜きになる。
来月はパリの友人に誘われて、下旬にオペラとコンサートをいくつか聴きに出かける。
写真の風景での自然の鳥のさえずりは、つかの間の耳の休息。!(^^)☆
美味しい空気と水の色に、リフレッシュしました。
テクニックってなぁに???
投稿日:2011-07-16
<テクニック>について、ひとつ話しておきたいことがあります。
皆さんが考えるテクニック、っていったい何でしょう?
「指がすごく回る」「すっごい速さのおおきな和音の連打なんかがバンバン弾ける」???
そういえばこの夏のコンクール月間で、とてもテクニックが身についてきた生徒が2人います。1回めの予選からセカンドトライアルにかけてのほぼ2週間に、音色が美しくなめらかになり、10指のディナーミクバランスが如実に変わってきました。曲のなかのイメージを音色そのものからも表現することができ、演奏に深みが増しました。
(ピアノ演奏上の)基本的な「からだ」の使い方と、こういった雰囲気のこんな表情を奏でたいという「こころ」の部分、そして拍感やリズムを厳格に理解し表現するための知恵を備えた「あたま」のはたらきが相互に兼ね備わって、グングン伸びたという感触でした。
結果は予選通過点にコンマ数点およびませんでしたが、伸び率は確かなもの。ステップアップとはまさにこのこと。
2人とも意欲と自信に満ちた面持ちに、笑顔が浮かびます。
ところで「からだ」と「こころ」と「あたま」が調和しなければ、ピアノはうまくゆきません。
この調和こそが私はテクニックだと考えています。これら3要素の調和が、音楽するうえでとても大切なことなのです。
ピアノテクニックは、この「からだ」の面での指、手、腕の使い方に明確な示唆を与えるものと思います。
合理的に動く指を作りあげ、腕の重みをしっかりと支える指先を鍛え、腕を効果的に使える構えを体得する。・・・
学習者のなかには私のところに来てこうしたテクニックさえ学べばピアノが上達する、と思っているひとがいて、まぁ、そういったひとは音楽の何たるかをはき違えている場合がほとんどで、私の門下を1年、2年とはもちませんけれど。…
指の動きが多少スムーズになったからといって、ピアノを演奏する上でのすべてでは決してありません。
リズムを習得し、曲の構成をとらえ、調性を理解し、和声を聴き及び、作曲家の歴史的背景や文化的背景、楽曲のなかの音楽記号からさまざまな表情をくみ取り思いやる広い教養がなければなりませんし、むしろそういった鍛錬のほうが先なのです。
例えば音階のようなシンプルな練習でも、その要を得ていれば無理やり覚えなくてもカデンツの和音は自然と浮びあがってくるように弾けるはずです。
そこまで時間をかけて音階は弾きこまなくてはいけません。
カデンツでつまずくという時は、音階がまだまだ弾きこなせているとはいえません。
芸術的なインスピレーションをもって音階が弾けるように練習をかさねてゆくとき、基本原理がわかっていればまちがった手の使い方は回避することが出来ますし、合理的な練習に有効である、ということは言えるでしょう。
でもこの場合でも、まずさいしょにありきは、美しくスケールを弾きたいと思う素直な気もちにほかなりません。
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