今村惇子ピアノ教室
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ブログ
スタンディングオベーション
投稿日:2014-12-07
最近行ったコンサートとバレエは両方共
拍手喝采!スタンディングオベーションだった。
私も大興奮で立ち上がり、頭上で拍手喝采!
ヌッチはその賞賛にこたえるようにアンコールも
たくさん歌ってくれた。最後にもう一度
最初に歌われたセビリャの理髪師を歌ってくれて
とうとうお開きとなった。
ボリショイ・バレエ団公演 「ドンキホーテ」
キトリのマリーヤ・アレクサンドロワもバジルの
ラントーラフも共に素晴らしく、やはり何度も何度もの
カーテンコールとなった。東京文化会館大ホール
ほぼ満員でほぼ全員のスタンディングオベーション
それはそれはすごかった!どよめく感じ・・
マリーヤも感動で顔をおおっていた。故障からの
復帰だったので、なおさらうれしかったのでしょう。
本当に素晴らしかった・・・。
ペダルのこと
投稿日:2014-11-27
ベートーヴェンのソナタ 第14番 通称「月光」
第一楽章の冒頭に
センプレ・ピアニシモ デリカティッシマメンテ
そして、センツァ・ソルディーニとある。
現代の楽器とはペダルで異なる部分があるので
わかりにくいが、これはソフトペダルなしに・・ではなく
ペダルを用いてということになる。どういうことかと
いうと消音装置ダンパーをおりなくさせてということだ。
ちょっと変な日本語?・・
消音させないでということで、要するに音をのばし
重なってほしいということだ。ややこしい・・
そこで、またまたシフの登場だが、シフはなんと
最初から一番右のペダルを踏みっぱなしにするのだ。
もわ〜んとした音空間を作り上げる。もちろんハーフペダル
や小刻みにふるわせるなどを駆使しているのだと思うが、
そうまでしなくても、とも思ってしまう。
きっと不思議な幻想的な響きになるのだろう。
今日
イェルク・デームスのシューマンを聴いたが、
ペダルをほんとに少なく用いていて、何とも
輪郭の美しい音楽だと改めて驚嘆した。
スコダ、グルダ、デームスが日本でウィーン三羽烏と
いわれているが、なんと最近まで演奏していたらしい。
この6月にスコダさんが日本でファイナルコンサートを
開いていた。 知らなかった・・・
パリのシャンゼリゼ劇場でスコダさんを聴いたのはもう
25年以上も前のこと。
そのときもう、ちょっとおじいさんっぽかったのに今
何歳なのだろう?1927年10月6日生まれだ。
ふーすごいなあ。 ので、敬意を表して
スコダさんのお言葉をいただきます。
「演奏解釈者の課題とは、作曲者の天才と
聴衆との仲介者になることである。それは
崇高でおごそかな使命であり、謙虚さとともに
どこか天才の人格とも似かよっていなければならない
円満な発達をとげ強い人格をも必要とする。」
さて月光ソナタだが、これは当時かなうことのなかった
恋のお相手 伯爵令嬢 グィチャルディにささげられている。
はじめに死をも感じさせる暗いアダージョ
しあわせな思い出のようなメヌエットの第2楽章、そして
荒れ狂う狂気の第3楽章。 彼女とは年齢差よりも
身分の違いが大きかったといわれる破局。
ベートーヴェンはどんな思いでこれをグイチャルディに
献呈したのだろうか。だいぶ粘着気質と思われます。
そしてこのソナタが発表されたときは、ピアノ学習者が
こぞって写譜をし弾かれ、大人気の曲になったといいます。
幻想曲風ソナタ 「月光」
投稿日:2014-11-23
ヴェデルニコフのベートーヴェンと
バッハを聴いた。幻のピアニストといっていい。
ネイガウス派のロシアのピアニストである。
リヒテルをも凌ぐというが、いかがなものだろう。
国の体制に合わず、海外での演奏活動ができなかった。
だが、音源がたくさん残されていてCD化され
聴くことができる。
1980年代、ペレストロイカによりソ連以外でも
演奏活動ができるようになった。
CDはベートーヴェンの第一番と月光
ハンマークラヴィーアと30番、31番、32番のソナタ
マスターテープが古いためとピアノの調律が
あっていないので、きき苦しいところもあるが、
その演奏は素晴らしいものであった。
強靭なタッチに加え、知的な統制力と
音の透明感が際立っている。
ライブではもちろん聴くことができないので残念だが
私はやはり、よりロマンティックなリヒテルの方を好む。
今回DVDで動画の音源も購入したので、
これも観るのが楽しみ。
だいぶ前に注文したニキタ・マガロフのレッスンDVDが
一向に届かないのだが大丈夫かなぁ・・?心配だ・・
さて今日は月光ソナタについてうれしい発見があって・・
シフの公開レクチャーで月光ソナタについて言及している
動画である。
シフは第一楽章のAdagioについて、みなたいていは
ゆっくり弾きすぎていて、どこかのおばあちゃんのようだと
笑いをとったあと、レルシュタープというドイツの詩人が
「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と
第一楽章を表現したために「月光」という名がついてしまったが、
自分には全然そう思えないと、言っているのだ。
実際、第一楽章は2/2拍子で
あまりにゆっくり弾きすぎると2拍子には数えられなくなる。
シフはこれを葬送曲だと言っている。
私も初めてこの曲のレッスンを受けた時、
恩師 武沢先生より、バスのメロディーと2拍子であることを
指摘され、
「あぁ、これはしずしずと歩みをすすめる葬送行進曲・・
はじまりではあるが、まるで終わりを告げているようだ。」
と感じたものだ。
それで、このソナタを演奏会で弾くときには、
ベートーヴェンのつけた表題
幻想曲風ソナタとプログラムに書くことにしている。
第一楽章は、2/2拍子でとるAdagio
みな、その速さに驚いたかもしれない。 さて
ヴェデルニコフはどうだろう? 超スローであった。
意見の分かれるところであるが、私はより
作曲家に忠実でありたいと願うのだが・・・
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