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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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暑中お見舞いもうしあげます(2)

投稿日:2013-08-15

7月下旬に嬉しい小包みが届きました。一昨年の「ラ・フォル・ジュルネ金沢」でお知り合いになった敦賀の方が、私のお気に入りの昆布の詰め合わせを送ってくださったものでした。お手紙では、ちいさな楽しいことを大切に毎日を過ごされている様子が書かれていました。

いつまでもこうして覚えていてくださって、とても気もちがのどかで、都会の風に吹かれていた(?)私のこころはとても和みました。

 

6月には、昨年からアメリカに留学、眼科医のご主人共々研修している女医の生徒さんが一時帰国の忙しい中、私の家に立ち寄ってくださいました。

渡米前は留学手続きやら引越しなど、さぞかし忙しかったのでしょう。いつもレッスンでは、ついさっきまで勉強していたのでは?というような恰好で、ペコっとお辞儀をしてそわそわっと入ってきて、というような仕草が印象的でしたが、今では自信を持ってアメリカでの勉強に専念できているようで、まず姿勢が変わりましたし、聴かせてもらったアメリカで習い始めたピアノレッスンで取りかかっているというスタンダード・ジャズの演奏は、テンポもよく、音色も素敵になりました。

アメリカでの生活も1年が経ち、最近もらったメールでは来月フランス・ニースの学会発表に出かけるとのことです。また「ラボには色々な国出身の人が多くおりますので、歴史の話など色々な話になることがあり、日本人のアイデンティティとは何なのかを考えさせられることがあります。また、自分の国や世界の歴史をどう捉えるのか、これまでは学校でもそのようなことをディスカッションすることもなく、たとえば多国籍の人が集まった時に、自分の国をどう説明するのかという機会もなかったので、色々と勉強をし直しています。」とありました。

 

まったくそのとおりですね。私は短期でしたが、やはりヨーロッパで勉強した折には同じことを思ったものです。向こうのひとたちは自分の街や国のこと、そこにまつわる歴史をほんとうによく知っているし、自分の考えもはっきりしています。そういう構えは音楽にも反映されていて、徹底的に楽譜を分析、検証することを学ぶとともに、自分の思い、自分の感覚をはっきりと発言できるのです。若かった時代に、私が音楽への感覚を最大限大切にすることと、その感覚の裏づけとしてのテクニックが必要だと痛感した次第です。 

医者としての厳しい修行のほかにこのような広い視野をもち、さらに豊かな教養を深めてゆこうとする素敵な方です。  

 

 

(ディズニーキャラクターのなかでPlutoがお気に入りと知って、オーランドのお土産に持ち帰って下さいました。

 

 

またこうしたひととしての成熟が演奏に与える影響というのは、様々なシーンにあるものです。

社会人生徒さんのひとりは、今大好きな難曲にとりかかっていて、フレージングでの感情の抑制について弾き示しながら説明していたら、「こういうところで私はガンガン地金が出ちゃうんですね〜。」などと言いながら、最近ぐっと音色が変わってきたのです。まさにピアノレッスンを通して人間性までが洗練されてきた、という感じ。

また長年大学院で研究に専念してきた博士課程の学生生徒が今年から某金融機関に勤務することになり、今カプースチンの難曲にとりかかっています。この生徒さんも社会人になって外の風にあたるようになり、客観性が出てきた、という感じです。もともと抜群に耳のいい生徒ですが、自分の音を客観的に聴く構えが芽生え、レッスンでの応答もより冷静なものに変わってきましたし、十指のバランスが洗練されて自分の世界にアンテナが出来てきた感じ。

或る高校生生徒も、中学時代にはなかなか難しかったけれど最近になって自分のイメージや表現を果敢に出せるようになってきました。

中1でカナダから帰国し、文化や教育のさまざまな違いを感じながらいろいろな経験を重ね、今では自分の進路も決まり、落ちつきと自信が出来てきた証しと私は見ています。

 

「ピアノを教える」こと自体は案外楽なことかもしれません。しかし個々の「演奏を伸ばそう」という限りは、知識や技だけでは到底語れない奥深いものがあり、相手が長いヴィジョンをもって真剣でのぞむ限り、とても神経を使います。

私自身にもそういった精神性につながるところまで言及され、厳しく見守ってくださったさまざまな恩師たちの姿がよく思い出されます。

 

さてお盆休みに入り中学生生徒のひとりから、こんな暑中見舞いの葉書きが届きました。

 

 

素直に書かれた言葉が、こころに沁みました。

彼女のピアノも今、波に乗ってきているのでしょう。(^^♪

 

生徒の皆さんのピアノを通してのいろいろな面での成長を、これからもたくさん見守ってゆきたいと思っています。

 

暑中お見舞いもうしあげます

投稿日:2013-07-30

7月に入ってからの暑さは、たいへんですね。

皆さまはお元気でお過ごしでしょうか。

このごろの夕食後のスイミングは、「水浴びに行こう!」みたいなジャグジー感覚で出かけています。

 

七夕すぎの水曜日、パソコンを使い始めてもう何年も経つというのに、まだExcelを一度も使ったことがないので、近くの講習に出かけました。教室の駐車場が満車で、200mくらい離れた野ざらしのところに停めることになり、思いがけず強い日差しの中を歩くことになりました。

帽子は持っていたのでよかったですが、横断歩道際の木陰で信号待ちをしていると、近くの喫茶店の店員さんが入ってきて、「うちの駐車場掃除していたんだけど、もうダメ。こんな時間からこの暑さじゃどうしましょう?!」って呟いています。ほんと9:30とは思えません。そう、朝がなく、一日中昼間みたいな感じです。行きはよかったのですが、問題は帰りでした。

 

講習が終わり、また200mほど歩いて駐車場に辿りついた時には車の中はすっごい暑さ。でもすこし急いでいたこともあり、エンジンをかけてエアコンをフルに、窓を四方開け放して、発車しました。異常な暑さに、腕や足首からじゅわっと水分が抜けたような気?はしましたが、走り出してしまった。・・・(T_T)/~~~ 「うちまで10分ほどだし、・・・。」と軽く思っていました。日差しも強く、腕はじりじり、高が10分。されどあとで考えれば、車内温度は絶対に50度以上。迂闊でした。湿度のないサウナのようなものです。家に着く頃には、頭が痛くなっていました。

お昼をすこしだけ取り、昼寝。水浴びするなり、氷で冷やすなりすれば良かったけれど、ダウンでうずくまってしまいました。レッスンが始まっても頭痛は取れず、夜も軽くありましたが肩こりがあったのでヨガに出かけました。しかし頭痛は翌日もとれず、というか翌日のほうがげんなり体力が奪われた感じで、だるい一日でした。岩塩を舐めたり、家でも水でなくポカリスエットを取っていたら、グンとよくなりました。

私のなかでは「熱中症はニュースでの出来事」という感覚でしたが、「これだぁ!」といい経験をしました。

 

 

15日は中日ピアノグレードテスト審査で岐阜まで出かけました。途中何があるやも知れぬと、ちゃんとスポーツドリンクも携えて早めに家を出ました。朝9時〜18時すぎまでの106名参加者の312曲の講評書き、審査も無事終えることができました。

 

 

今年のピティナコンペは3名参加のみで、うち2名が予選奨励賞。

その他、社会人の生徒さんはじめ昨年から上達していない生徒はいない、ということが一番の嬉しいこと。

中でもスケールの練習をこまめにしている生徒たちは、自分なりの音をつかみ、音が整ってきました。音階は西洋音楽の礎、語法であり、これなしには西洋音楽を喋れません。演奏はお喋りですから。・・・スケール練習の好きな生徒にはちょっと促すだけで自然に和音の響きにも敏感に反応します。スケール練習が好きでない生徒たちには、バス進行や和声進行の説明に少しく手間取る、という感じですね。 

テクニックについても、手のひらの動きへの着目を深めて以来私の説明が或ることに終始するようになり、生徒たちの手の動きも治まってきました。この論理がわかれば、速いパッセージも魔法みたいに簡単にこなせます。

 

1年前まで名曲などを中心にやってきたという音大志望のある中学生、私のレッスンに通うようになってこの一年でツェルニー、バッハ、ソナタを弾きこなせるようになり、先日の中日ピアノグレードテストでは課題のほかにベートーヴェンの悲愴ソナタを弾きました。また先日のコンペでは一生懸命課題曲を練習したけど受賞に至らず、実力というのは課題曲だけ練習すればいいものじゃないということがわかった小学生生徒。コンクールではだいぶ弾けるほうだけれど少し安定しなかった生徒、この半年くらいのあいだに理解力が長けてきていつもとてもいいレッスン内容になってきました。このほか60代の生徒さんの弾くモーツァルトも構成感を持ち滑らかになってきましたし、モシュコフスキーのエチュードから自信を持ってショパンエチュードに入った社会人生徒さんetc.・・・あ、それと春に入ってきたプレ・スクールに通う幼児入門コースのペアレッスンのふたり。とっても反応がよく、毎回のレッスンをエネルギー満開で楽しんでいます。

 

そんな中こないだの日曜は、豊田市の花火大会に出かけました。安城の知り合いのピアノの先生と結構はしゃぎました。

お天気もよく、ビルの谷間の花火を満喫しました。

 

            

 

家の庭では、大葉、レタス、チンゲン菜、プチトマト、茗荷、枝豆、きゅうり、ピーマン、茄子、金時草などがよく育っています。料理が億劫になるほどの暑さですが、こないだはガスパチョを作り、美味しかったです。7月のうちに2回もアンコールです。ひとかけのにんにくに少量の玉ネギ、自家製きゅうりとパプリカ代わりの自家製ピーマンが決め手のようです。(*^^)v

 

夏はパエリアもよく作ります。

サフランをたっぷり入れると、元気になれますよ!

 

      

     

 

空梅雨、・・・暑くなりました。

投稿日:2013-06-13

このGWから暑い日が続き、今年は家庭菜園の野菜が虫もつかずによく成長した。生い茂るほどに出来たサニーレタスは生徒たちにもお裾分けして、「やわらかくて美味しかった!」と好評でした。

(新入会の生徒さんほか一部お渡しできなかった生徒さんたち、ごめんなさいね、またの機会にぜひ。)

 

今では夜の外気は半袖でも気もちいいくらいだが、まだずっと冷え込む時期に始めたスイミングが、来月で半年になる。

最近では平日の週に2,3日ほど、夕食終えてからふらりと泳いだり、ヨガマット抱えてジムに行く。 いい気分転換の時間になっている。

 

 

さて、このGWに出かけた「ラ・フォル・ジュルネ金沢」の写真を。

   

今年のテーマは「パリ、至福の時」と題してフランス、スペイン音楽。

メインの3会場のホールで行なわれたたくさんのコンサートのほか、右写真のようなロビーコンサートも盛り沢山。

 

3日、ペヌティエのフォーレ集のプログラムはバスの遅延でラストの数曲を聴けたに留まったが、午後のロワール管弦楽団が予想をはるかに回ってとても素敵な音色を聴かせてくれた。ラヴェル集で「ラ・ヴァルス」「ボレロ」の他に、ケフェレックのピアノで協奏曲ト長調。

最前列の右端の席で音のバランスはどんなものかと思いきや、コントラストもよ〜く聴けて、素晴らしい体験。ただケフェレックのグレーのスカートはよく見えるんだけど、上半身(真っ赤のブラウスだったようだが)は全く見えず、という左半分舞台が見えないオペラの桟敷席みたいで面白かったが。・・・(^^)/ 指揮は井上道義。

 

その後、ドビュッシーとラヴェルのピアノトリオ(vln:パスキエ、cello:ロラン・ピドゥ、piano:ペヌティエ)を挿み、ケフェレックのフランスピアノ曲集。サティ、ドビュッシー、プーランク、セヴラック、フェルー、アーンが弾かれた。

ケフェレックの繊細なュナーミクで紡ぎ出されるフランス音楽の芳香な音の流れを聴き終わった瞬間、何かお琴の演奏会を聴き終えた時のような安堵感〜それだけフランスものって独特の音階を使った作品が多いのだ〜を覚えたのが、不思議だった。演奏者にとっての自国の文化への教養、血に溶け込んだリズム、民謡的音階の自然さを感じたのかも知れない。

 

翌日はパスキエ+OEKで「アルルの女」を聴く。指揮は現田茂夫。

午後はカサールのドビュッシー集とプーランクの朗読付き「ババール」とが同じ時刻で重なっていてどちらも捨てがたく両方のチケットを買ってあったのだが、ドビュッシーのほうはすこし音の雰囲気が好みに合わなかったのですぐに会場を換え、後半の「ババール」をきちんと席に座って聴くことが出来た。08年に名優アマチンさんが朗読を担当して下さり、リサイタルで演奏したことがあったものの、未だに自分は生で聴いたことがない曲だったので、どうしても聴きたかった。ビジャークのピアノ演奏、エスプリを豊かに表現していてキュートで素晴らしかった。

ただ絵本の朗読を楽しみにか、こどもたちの姿も会場に多くみられたが、この朗読がすこし子ども相手調でピアノ演奏に対して浮いていた(?と私には思われた。)絵本といっても、かなり辛辣な部分もあるし、独特なアイロニーなんかもちょっと日本の感覚ではむずかしい。

そしてその後、ビジャーク姉妹の2台ピアノのプログラム。

ラヴェルの「スペイン狂詩曲」「ラ・ボレロ」など素晴らしく、力量あるこの2人のホープへの感動とともに帰ってきた。

 

  

コンサートの合間に近江町市場へ。          金沢の友人と。

 

 

下は、GWから読み始めた「イサム・ノグチ」の生涯を描いた長編を読み終えた頃、名古屋市美術館の庭園アートの中にイサムの彫刻「魂」(右)に出会う。

   

 

一昨日は初めての胃カメラ。 

前夜の21時〜飲食抜きで、終わってからも「麻酔が切れるまで待って。」ということで、そのまま気分転換に市博物館での特別展「中国王朝の至宝」を見に行ってきました。

紀元前15世紀の器の精巧なデザインから展示は始まり、前4〜2世紀くらいの時期のものでは、漆塗りの工芸品とか11個の微妙に大きさを違えた鐘(音程があったのか?)などが、すごかったです。紀元前の日本っていうと遠く石器時代と神話のお話のイメージくらいしか頭に浮かばなかった((+_+))ので、びっくり!中国がすごいのか、日本にもすごいものはあっても知らないだけなのか。

2千年前のものが今に通じるくらいの工芸力をもっている。逆にこの紀元前のものに圧倒されて、紀元後の進化がピンとこなかったくらい。

結局ずっと喉元がつっかえた感じで外食する気になれず、お気に入りの「PONSHE」でパンをたくさん買いこんで、美味しかったぁ。 

午後2時すぎまで17時間、水も飲まずの状態だったけど、プチ断食ってこんな感じなのでしょうか?(たまにはいいかも(^^♪~~ )

 

空梅雨ですが、蒸し暑くなりました。

皆さまも脱水症など、健康には気をつけてお過ごしください。 

 

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