ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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門下生コンサート2013を終えて
投稿日:2013-12-26
23日の門下生コンサート、無事終了しました。
この一年、本当に充実して生徒のひとりひとりの成長、上達の姿を聴くことが出来、素晴らしいコンサートでした。
お友だちとペアレッスンを始めて半年の幼稚園の生徒たちが、二人のママに囲まれて6手ならぬ5手連弾。いや、6手と聴きまごうほど活発で明るさ満々の音でした。それから初めての16分音符をきちんと弾けた初心者コースの生徒、「小犬のワルツ」「乙女の祈り」はほんとにプロ級の繊細なディナーミクを弾きこなしました。このHPに音源を掲載できないのが残念なくらい(◎_◎;)… 大好きな曲「ピーターと狼」の情景転換を表現意欲たっぷりに伝えることが出来た男の子。ソルフェクラスに通う生徒はピアノの中でひとりバイオリン演奏でしたが、誠実な音楽を語りました。受験を目前に控えた高3生徒は、3時から河合塾に行くということで第1部のトリに入れましたが、周囲の沢山の方々から音大をめざされているのですね?と聞かれました。進学校でも優秀な成績の彼女、河合塾でくしゃみしてなかったかしら。 ^^) _
第2部では、確か60歳代をいくマダムが昨年から確実な成長をみせました。フレーズ感が出て、音に表情がやっと宿ってきました。中学生たちはそれぞれ勉強に、部活にと、ピアノを続けてゆくこととの葛藤の中にいた生徒たちもいましたが、自分たちの音楽についての自覚を持てたように思います。ひとりは、発表会の翌日に某コンクールの全国大会で東京入りです。
社会人たちの成長も目覚ましかったこの一年、基本のツェルニーやバッハをきちんとこなしてくる生徒は大きな進歩で、発表会前近くにはテンペストの音の進行性を出せるまでになりました。ショパンのバラードで臨んだ生徒は、発表会前のひと月前あたりから急速に音色が変わり、穏やかなショパンの音色とその移ろいがすこし出せるまでになりました。またカプースチンの作品に挑んだ生徒はJazzyな感覚と向き合い、たいへん難しいリズムや楽曲構成をとても意欲的に読み取り、曲をまとめ切りました。お客さまの沢山の方から、カプースチンという作曲家に興味を持った、と言われました。スゴイことです。トリを飾ったのは某音大の声楽科生徒。声楽でも優秀な成績のこの生徒は、大好きになったラフマニノフの作品をとても真摯にまとめ、好感度抜群でした。
小さな生徒たちから大人の生徒たちまで全員がまとまりをもって素晴らしい演奏を聴かせてくれて、皆の笑顔が素敵でした。
講師演奏では、ブルクミューラーから「清い流れ」「貴婦人の乗馬」など4曲を弾きました。プログラムには書いていなかったので、小学生たちの生徒さんにとってはサプライズのプレゼント演奏でしたね。(^^♪
そのあとの森本千絵さんvlnを迎えての演奏では、事情でリハに遅れて来られたこともあり適宜なサウンドチェックがままならずリハ時と立ち位置が変わったり、ピアノ位置を替えたかったところでしたがそれも思うようにいかなかったり(生徒たちのリハが終わった後のことでしたのでそこは生徒たちを優先せざるを得ませんでしたので)といろいろありましたが、何はともあれ、生徒たちのブラボーな姿に感動した一日でした。
当日は金沢でお知り合いになった方が福井から駆けつけてくださり、下記のような感想をお寄せ下さいました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先生が感動されたように、私など、わからないなりにも生徒さんたちの素晴らしさを感じました。お小さいかたはのびのびとしっかりしたタッチで弾いておられましたし、小学生がこんなに素晴らしい小犬のワルツに乙女の祈り。 おまけに懐かしいテンペスト。 大好きでしたが弾きこなせずに終わってしまった曲でした。その後の皆さんは、私になど手も届かないような素晴らしい曲を、しかも、なんてそれぞれ才能あふれたピアニストかしらと思う演奏をなさいました。 先生が毎日心をこめてご指導なさっておられるからだと思います。 特に年長の方は、先生に人間の魅力感じておられるから先生の下で勉強を続けておられるのだと思います。 そういうお互いの関係だからこそ、生徒さんの成長やいろいろな思いを感じ取られて感動されたのだと思います。
生徒さんも、先生の普段は聴かせていただけない素晴らしいプロの演奏を尊敬の思いで聴かれたのではないでしょうか。
先生方のフォーレは迫力があり美しく、素晴らしい演奏でした。
確かに先生がご自分のピアノの音がきこえにくいとおっしゃるのが少しわかる気がするところもありました。お互いの楽器のボリュームバランスも、ご自分でチェックなさることもできずもどかしい思いもなさるのかしらと思ってみたり。・・・でも、なかなかバイオリンとピアノのここまでのレベルの演奏を生できかせていただくことなど、年に一度あるかどうか。 とっても嬉しいプレゼントを私もいただきました。 そしてエルガーの愛のあいさつは、思い出もいっぱいの曲。うっとりして聴かせていただきました。
本当にありがとうございました。
また生徒のお母さまからは、こんな感想がありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
客席で聴けた中で印象深かった演奏者の方々…
4.ピーターと狼=物語が浮かぶ様な、素敵な演奏でした。
7.エア・バリエ=ヴァイオリンがちゃんと唄っていて、きれいな音でした。
8.謝肉祭=確か菊里の方でしたっけ?目を閉じて聴き入りました。
11. Mozart:ソナタ&Liszt:こびとの踊り=中2でこんなに完成度が高い演奏ができるのですね。
13. ショパン:バラード第1番=説得力のある演奏で、素敵でした。
14. カプースチン:ソナタファンタジア=飄々とした雰囲気と相まって、とても印象深いピアノでした。
15. ラフマニノフ:プレリュード&道化師=澄んだ音色の素敵な演奏でした。
そして、プログラム最後のゆか先生と森本先生とのフォーレは素敵でした。華やかで、艶っぽくて、お洒落で。ちょっと旧いフランスの匂いのする演奏で。
久しぶりに、どっぷりと音楽に浸ることが出来て嬉しかったです。
素敵なプレゼント演奏をありがとうございました。
森本千絵さんvlnと
その後、発表会明けに間違えてレッスンに来2人の生徒たち。
うわぁっ、もう何か新曲練習したの?
生徒たちの眼差しは、うっとりとして夢見るように、うるるん、音楽の宿った眼に見えました。せっかく来てくれたけど、ごめん〜。
ちょっと先生、お休みさせてね。(^_-)-☆
夏の横浜
投稿日:2013-12-16
随分冷え込むようになりました。
ちょっと今では懐かしいような、あの夏の日差しがきつかったこの8月。
とても久しぶりに横浜へ行きました。
日本ピアノ教育連盟のセミナーの1枚のチラシが目に留まっていました。
タイトルは「スペシャリストのピアノ初期指導法」というもの。
今年は時間にゆとりのある一年になりそうでしたので、春からピアノの講座にいくつも出かけました。
上級者レッスンは問題ないとして、初級者のレベルで大切な基本的下地を如何に小難しい印象なく伝えられるか、というのが私のここ数年の意識の中でありました。
今の子どもたちは情報量が多く、どうしても楽譜を丹念に読む、というセンスにかける気がします。それは読書でも同じじゃないかしら。
耳コピが出来るのもひとつの才覚かもしれないけれど、自分で楽譜を読みとけなければ、次第にソナチネ、ソナタと進んだ頃には「楽譜が読めません。」と言い、付き添うお母さまも「私にもわかりませんから。」と切ない顔で言われて終わってしまう。
こういう方たちは、子どもたちがとにかく音を覚えて暗譜で間違いなく弾ければOK、と思って喜んでいるから、教えているほうの私=先生も本人が読めて弾けているものと騙されて(?)、先のような「時」が来るのだ!
とくに中途で教室を替わってくる方たちにはこういうケース、多いです。
そうさせないため、そうならないためにはどういう構えが必要なのか。
いろんな講座にも出かけ、まぁ実にいろんな先生方がいろんなアイディアをお持ちですが、何かここ一発!というのはないのかなぁ?
思いあぐねていたころに目に留まったものでした。でも、・・・。
日時:8月23日 希望者によるレッスンクリニック 10:00
講座 13:30〜18:00
会場:洗足学園音楽大学
そう、東京なのです。
でも夏休みのことですし、旅行も兼ねて出かけてみますか、ってことで行ってきました。
かなり前ですが、講習後連盟から頼まれて書いた感想レポートがありますので、紹介します。
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私が名古屋から駆けつけた日本ピアノ教育連盟のセミナー「スペシャリストのピアノ初期指導法」。午後に2つの講座、午前中には個別レッスン方式でピアノ指導者のための「レッスン・クリニック」が行われ、折角上京するのだから受けてみようと申込みをしてみました。
思えば音大生時代から始めたピアノ指導の仕事、もう30年が経ちます。音大卒業後フランス国際アカデミーでのレッスン受講を重ね、コルトー・メソッドのテクニックを研究、習得しました。テクニックの分析、解説はもとより、楽譜アナリーゼ、小節割りから曲のグルーブ感を読みとるなど楽譜の深読みをスタディ・アゲインし、今では幼児導入から音大生など上級者レッスンまで教えることについて根幹的に困るということは何もないという毎日です。2年ほど前から中日ピアノグレードテスト(名古屋、岐阜、高山、東京で毎年実施)の審査もさせて頂くようになり、毎回たくさんの演奏を聴き講評を書くにつれ、適宜な判断と助言を導き出す力もアップしてきました。
けれどもレッスンに来た生徒たちにすこしでもさらに上手くなるアドバイスを、と思う気もちが先行し、レッスン時間ギリギリまでピアノに集中し、レッスン室の空気もキツキツの感じです。高校、大学生や社会人たちには問題ないですが、小中学生を相手に少しは軽いジョークや言葉がけでゆったりした雰囲気を作れはしないだろうか。しかも、たいした時間を取らずに。
そう、まさに「自分を変えたい!」という思いでいたところに「〜貴方のレッスンが変わる!名教師のコツでレヴェル・アップを!〜」というチラシの副題が、私の目に留まったのでした。
新横浜から東急バスで向かった洗足学園音楽大学。
レッスン・クリニックの曲目「バッハ:インベンション第6番」は事前に知らされていましたが、私は楽譜には目を通したもののこの日のためにとくべつに勉強をすることはやめ、普段着で接しようと思いました。何か下ごしらえしてしまうと相手がどのような演奏をしてもそれを押しつけかねないと思ったからです。自宅の教室でも体験レッスンでやってくる生徒さんは様々なレベルで、まったく初めて会う生徒さんでも当人の弾くピアノの音と表現を通して音楽上のコミュニケーションをとることに苦労はしません。この日連盟がお手配して下さった生徒さんもよく出来ているようでしたので、楽典的な解説にもどんどんと反応をみせ、レッスンが終わる頃には音楽的骨格がみえる素敵な演奏に変わっていました。担当して頂きました辻井雅子先生には「すてきになりましたね。」「ゼクエンツという言葉をきょうのレッスンで初めて覚えたこと、一生忘れませんね!」などレッスン進行の糸口になる前向きの言葉を挿みこんでいただき、タイミングよく生徒を褒め、活性化することを学びました。レッスン後半では、私がこの曲をE-durの音階の成り立ちからカデンツ、転調、和声進行などに及ぶお話を伝えようとしているのをみてとり、「ホ長調の音階、弾けるかしら?」など俊敏に誘導して下さいました。こうした大いなるリーダーシップに満ちた言葉がけを、自ら行なってゆく必要を感じました。
午後からのクラウディオ・ソアレス先生のレッスン・ビデオを使った講義は、私にとってたいへん有効なものでした。
ピアノレッスンといってもさまざまな側面があり、楽典的知識、聴き取る耳、倍音の認識から音量バランス、イントネーションから本当のリズム感、調性、和声進行、音質、タッチ、拍節、フレーズ、抑揚、呼吸・・・と、そこはソアレス先生がセミナーで開示してくださった項目すべてが私の思うところであり、共感できました。ソアレス先生は生徒たちに「上手だね〜。」「あ、上手いね!」「賢いねぇ。」というたくさんの言葉がけ。それらはタイミングが合っていないと宙に浮いてしまいますし、何より先生が1週間なりをかけて生徒たちが一生懸命練習してきたことを、心の耳で聴き、確認し、喜びを共にする。その姿勢にはネガティブな発想がありません。たとえ方向性がぴたりと合っていなかったとしても、まず生徒なりに努力してきた事を受け入れ、解説し、だから「こうでなければね!」という冷静で前向きな雰囲気を作ることが出来ます。
また小学3〜4年生から楽典の成り立ちを根気よく話し、伝え、楽譜をアナリーゼすることを毅然とした態度で、且つゆったりと時間をかけて教えていらっしゃるソアレス先生の姿に感動を覚えました。私はこうした音楽上の科学的アプローチは西洋音楽をやる上で必須のことと考えてはいるのですが、日本人は音楽を感覚的、表層的イマジネーションでとらえるところがあり、楽譜の具体的側面を分析して理解しようとするには一定の努力が必要です。こうした西洋人との差異を思うと、まだピアノを習い始めて数年といった初心者のこどもたちにこうしたことを滔々と解説することは妥当なのだろうかという懸念が、私にはありました。しかしソアレス先生の「こうしたアプローチは当然のことなのだ。」という泰然とした構えに、今後私もそれがいかに大変なことと知りつつも、ゆったりと構えて継続し、遂行してゆこうと、思いを新たにすることができました。
セミナー後の私が変わったことは言うまでもありません。
「心の耳で聴く」という姿勢が私自身にゆとりをもたらし、仮に生徒が間違った自分勝手な練習をしてきても単にそのことを叱ったり、咎めたりという雰囲気になることなく、結局は生徒自身に振り返ってくるのだということを示唆できるようになりました。また「こういうアプローチをすればもっとよくなるよね。」と方向性を適宜にまとめ、「次回はこういった点を深めてゆこう。」と次への展望を示唆することで生徒はこころから安心し、期待のこもった顔つきをみせるようになりました。
先日よく練習をしてきた上級者レッスンでこんなことがありました。ショパンエチュード「黒鍵」のレッスンです。速いパッセージの連続の曲ですが、フレーズ間のほんのわずかな間合い、呼吸感の話をしていた時です。弾いてみせたり、いろいろと説明するのですが、なかなか反応しません。以前なら気難しい顔を見せていたところでしょう。しかし「先生は今あなたにどう説明したらわかるかしらと手探りしながら話しているの。」と言いながら手を替え、品を替え話をしている自分がいました。こう言われれば生徒も一生懸命フォーカスしてきます。レッスンを終えてお庭に出たところで、こちらに微笑みかけている生徒の姿がありました。私はその時の生徒の顔を忘れることはないでしょう。とても安心した、信頼感のこもった眼差しがそこにはありました。
ピアノという深淵な楽器、長い歴史をもつ西洋音楽という重厚な文化を伝えるには一生をかけても語り尽くせない奥義があり、楽曲を含めた音楽の勉強はレスナーそれぞれが責任を持って続けてゆくことになりますが、日頃のピアノレスナーは独りよがりになりがちな側面もありましょうし、ひとたび壁にぶち当たった時はなかなか解決の糸口を見つけられないまま、毎日のレッスンに追われることもあるでしょう。こうした指導法についてのセミナーやレッスン・クリニックは、時に応じて熱意あるレスナーにとって「有効な窓になる」という印象をもちました。 (2013.8.30記)
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この「心の耳で聞く」という構えは、自分のなかの頑なな部分を解きほぐしてくれたような気がします。
それまではこう弾くべき、という頭から、生徒たちがどのようにアプローチしているかを察知したうえで牽引してゆくような姿勢に変わりました。
まぁ、私たちの時代には先述のような先生が大方でしたので私自身は厳しさには慣れていますが、今の時代は同じようにはいきません。
この夏以降、教室の生徒たちはのびやかに成長したと思います。
来週の門下生コンサート、十二分に努力し、表現力豊かに上達した生徒たちの演奏が聴けるのが、心から楽しみです。
「外交官の家」など洋館街をてくてく歩きました。
大学1年の時に初めて出かけた「中華街」。懐かしぃ!
美味しかった謝甜記貮号店のランチ!
港には「飛鳥」が停泊していました。
横浜在住の友人とbillsのパンケーキ。超美味!
サン・ラザ−ル駅の「子犬のワルツ」
投稿日:2013-12-06
とびっきり楽しいyoutubeのサイトを見つけたので、思わず ♪♪♪
http://www.youtube.com/watch?v=pj9FOouWV4g
パリのサン・ラザール駅でのひとコマらしい。
弾いているのはフランスのピアニスト、ジャン=フィリップ・コラール。
15年ほど前だけど、ニースの国際アカデミーでレッスンを受講し、軽やかさをともなったグルーヴ感がもたらす迫力感、またテクニカルな面ではものすごく勉強することになったし、影響を受けた。
レッスン中に携帯が鳴ると着メロの「ウィリアム・テル序曲」に乗って踊ってみせたり、集中力がマックスになると「5分休憩!」と言ってふらりとコーヒーを買いに行ったり・・・とこの映像さながらに茶目っ気たっぷりでしたが、レッスンでいざピアノが鳴り始ると、音楽への構えも、ホールでの聴衆を前にした演奏に対しても、すごくシビアな先生でした。
それにしてもこのパリジャンたちの雰囲気、いいね!(^^♪
真面目な演奏のほうもぜひ。→ http://www.youtube.com/watch?v=eiwVGn93xX0
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