ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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「芸術の街ちく音楽祭」
投稿日:2015-06-05
6月のカレンダーに入りました。
爽やかな五月晴れも終わり、これから梅雨の季節に向かうのでしょうか。
先月下旬全国の幼稚園で「りんご病」が流行っているというニュースを新聞、TVで一時よくみかけました。私のピアノ教室でも幼児入門コースの生徒たちが週替わりで「熱が出たのでお休みします。」とほぼ全員が欠席していたので、あれ?と思っていた頃でした。種々のインフルエンザにしても、何かかにかといろんな菌がまん延しやすくなってきているということでしょうか。
みなお休みする前のレッスンでは、いつになく注意力散漫でおとなしいので、納得!という感じでした。ちいさい子たちは目の前のことに必死ですから、コンコンしていてもがんばってもちろんレッスンにやってきますし、けど「マスクしてきてくれたのね。」と思うと「だって暑いもん。」と言ってピアノのうえにポンとマスクを置いたりもしてくれる!レッスン中、私の手の甲の真上でハクションってなこともあります。生徒の入替え時に手を洗いに行こうと頭では思っていてもタイミングを見失ったり、結局レッスンが終わっての手洗い時に思い出したり。・・・(◎_◎;)。。。
ちいさな子どもたちはそんな訳で容赦ないものです。が、小学2,3年生ともなるとお母さまたちのほうから「先生にうつしたらいけないので。」と欠席連絡をしてきてくださることも。もちろん先生は「みんなのもの」ですから、学校を休むほどであればこうした配慮は嬉しいですし、他の生徒たちへの配慮にもつながります。
ピアノの鍵盤はみんなで使うものですし、こどもの調子がおかしいなと気づいたらマスクをさせて来るといった気遣いはやはりほしいなと思います。
さて4月の発表会後ちょっと崩した体調もGW明けにはまったく元気を取りもどし、5月16日サイプレスガーデンホテルで行われた「愛知県司法書士会懇親会ピアノコンサート」も楽しく終えることができました。終演後には1階のレストランでスパークリングワイン付のフレンチディナーをご馳走になり、まったく久しぶりのワインでまったりしました。
翌週23日には長久手文化の家森のホールでの「矢野顕子ピアノ弾き語りツァー」を聴きに出かけました。前日にカワイ主催の「チホ・ハン・ピアノリサイタル」で純クラシックのプログラムを聴いてその若さと闊達さを堪能し、翌朝は音楽の真髄に触れる思いでクラウディオ・アラウ「チリ凱旋コンサート」のDVDを鑑賞した、その夕方です。(いつも何故かスケジュールが密集する私、です。)
とてもまろやかで柔和な雰囲気。初めて彼女のライヴを聴きましたけど、とても感動しました。来てよかったです。この手のカテゴリーでは、コンサートのあいだ休憩時間って入らないんですね?!アンコールを入れて、16曲を歌い尽しました。曲と曲との間のトークも自然で楽しくて、またお喋りの合間にピアノをnoodling(合間に合間にスケールやコード進行など何かしら鍵盤をこねるようにピアノの音出しをしている状態)しているのがとってもナチュラルで心地よく、(バックハウスのライヴ演奏でショパンエチュードを弾く前にnoodlingしている録音も残っていることですし、私はクラシックの世界でもあり得てもいいのではと内心思っているんですが(^_-)-☆)、でもこういったことはclassicalの世界ではあり得ないことなので、羨望の思い!
会場は、老若男女で超満席。
みんなここに何を聴くのでしょう?
やはり奏者のコスモロジーなんでしょうね。いいなぁ、矢野顕子。
・・・というわけで、矢野顕子ライヴを聴いた翌日は、サティやプーランク、ドビュッシーの小品などエスプリのたっぷり利いたフランスものがいつのまにか雰囲気たっぷりに上手くなっていて興味深かったです。
たまに異分野に接することは、有意義ですね。
5月の最終週は、五月晴れ連続の気持ちのよいお天気の日々。
大掃除を思い立ち、浴室の天井拭きに始まって全室の壁拭き、床拭きをして、梅雨入りに備えました(^^♪
さて6月に入り、次の日曜日の7日から「芸術の街ちくさ音楽祭」が始まります。
私は6月28日の〜音楽の印象派〜第3回公演で、サティ「グノシェンヌ全7曲」とドビュッシー「映像第1集」をメインとしたプログラムで演奏させていただきます。
*コンサート詳細は⇒ http://www.musicliaison.com/concert-y/event_detail/s/410/
(毎日新聞6/5)
どうぞお時間、ご関心ある方々、お出かけいただき、日曜の午後のひとときをぜひお楽しみください。
ほっと気もちのいい一日(^^♪
投稿日:2015-05-08
門下生コンサートが明けて、写真屋さん撮影のフォトアルバムが出来上がってきた。
発表会後の生徒たちの表情は、それはとても明るい!
概ね、みな活発に喋るようになったし、シャイな生徒たちもにっこり笑顔時間が長くなった。
それぞれがそれぞれに、自信をもった表情である。
初めての発表会だった生徒たちに「発表会、どうだった?」・・・全員が「楽しかったぁ。」と夢見がちな顔で答えた。
おとなの生徒さんやご父兄がたには「ゲスト奏者のコントラバスのソロ演奏がとても勉強になった。」とコメントいただき、私も生徒たちに左手の通奏低音や左右バランスのお話がしやすくなった。
初級、中級の生徒たちはレッスン中、質問提起も出るようになったし、曲の説明やアナリーゼにも興味をもって聞くようになった。入門、初心者の生徒たちは、とにかくよく喋る。
「先生、きょうは何やるの?」「これはなに?」「これやっていいですか?」・・・「この曲は出来たけど、こっちのはここまで、しか出来てない。」「この連休はずっとピアノ触れなかったから、あんまり弾けてない。」そういうことをはっきり言えるようになった。
大したものだ。(先生とのコミュニケーションがとれるということが上達への第一歩ととらえています。)
レッスンに入る前にきょうの課題の曲を大きな声で歌いまくる生徒もいる。こないだはピアノの椅子に座るなり、「ねぇ、早く曲の解説してよ。か・い・せ・つ〜。」と元気なものだ。
とにかく明るく、元気なレッスン室のムード満々、なのだ。
さてきょう、ひと月待ちで待っていた「サティ:グノシエンヌ集」サラベール版が無事到着。これで来週末16日のコンサートに、間に合います。
ベーレンライター原典版を使っていたのですが、とりわけサティ弾きの第一人者でもあるピアニストの高橋アキさんのCDを聴いてみたら、世に出てまだ10年ほどにしかならない「グノシエンヌ第7番」で、見たこともない出だしの6小節が聴こえてきてビックリ!!
Facebookで繋がっているアキさんが、シャーマー版とサラベール版があることを教えてくださり急いで発注したところ、シャーマー版はミュッセですぐ入手できたものの、首を長くしていたサラベール版です。
ベーレンライター、シャーマー、サラベールと版が違えば解釈が違うのはわかりますし、音が違うのも許せますが、3社とも「原典版」とあるのはどう解釈したものでしょうか。これからIntroductionなど、目を通します。
前述の「早く解説してよ」の生徒、きょうのレッスン帰りがけに「きょうは先生、ご飯何で食べるの〜?」「きょうね、先生のうち鰻だから楽しみなんだぁ。」って。
我が家の夕食は、自家製ひつまぶし。
これに茅乃舎の出汁をかけていただきます。
デザートに、生徒さん差入れの栗餡の和菓子(^^♪
きょうは新入会の社家人生徒さんとの出会いもあり、とてもいい一日でした。
思いがけないコンクール鑑賞
投稿日:2015-04-25
先週末からこっぴどい風邪にとりつかれて、何十年ぶりかで完璧ダウンした。
ダウンしてもまだじっとしていられない、という感じだったが、ひどい咳込みで喉がひっくり返りそうになり、丸一日声が出なくなった。レッスンもカラカラ声で何とか乗り切っているが、薬を服用して3日め辺りからクウクウと寝込んでしまった。
ちょうどベッドの上で退屈し切っていた頃、ワルシャワでショパンコンクールの取材に出かけている青柳いづみこさんがFacebookで予選の進行状況についての書込みがあった。
「インドネシアのNoerjadiというピアニストがとてもユニークで素晴らしい演奏だった。」というようなことが書かれていて「そのピアニスト、ぜひ聴きたかったです。」と書込むと「youtubeで配信されているから18日の第1セッションを検索してみて。」と教えてくださった。
そう、今、ワルシャワでは第17回ショパン国際ピアノコンクール予備予選の真っ最中。そのすべての参加者158名の演奏が、インターネット配信で聴けるとはスゴイ!この時期にダウンしたお蔭で、退屈しのぎにいくつか聴くことが出来た。
ワルシャワでの予備予選と言っても、そこへ行くまでの道のりにはいろいろな地元でのコンクール参加を経てきているはずだろうけれど、そこはやはり予備予選だけあってか、「え?」と言うようなレヴェルのものも混在で、結構面白い。もちろん私が聴いたのは、158名のうち2,3分聴いてはねたものを含めても30名余りだから総合的なこととは言えないかもしれないけれど、ヨーロッパ勢、韓国、中国、日本・・・といった音楽教育事情が多少でも匂ってくるから興味深い。
インドネシアのRonald Noerjadiは、現在どこで教育を受けているのかはわからないが、もう何回も聴いてしまった。その他、中国、ラトヴィア/ Osokins 、ウクライナ/Klinton、ロシア/Shishkinなどの参加者でこころ打つ演奏があった。
しかしながら、概して日本のコンテンスタントは、なかでもちょっと違うな、と感じてしまう。
音楽上の語感が違う、という感想をいまだ否めないのだ。
「音楽はおしゃべり!」と私はいつも考えているし、教えている。
それは「西洋音楽語」という言葉なのだが、まぁ、そこは日本語と欧米語とどちらが似ているかと言えばもちろん圧倒的に欧米語に近い。当然のことだ。
そしてアジアの中でも、日本語のその語感は特別なのだ。
また日本人が持っているリズム感と欧米人のそれとでは、まったく根本的に違うのである。
これはとても細かなことであるから、文章で書き記すには限界があるのだが、拍子感やフレージングの根本的な取違いにつながる。
私はこうした日本での(西洋)音楽教育の根幹的に足りていない部分を30代にフランスに留学を重ねた時期から問題視し、あきらめては考え、また諦めかけては考えて、を続け、漸くここ最近になってクリアする術に到達したのである。
こうした西洋と日本のギャップは、まぁ、ず〜っと西洋の音楽界に暮らし続けるか、日欧を飛び回るような音楽生活を延々と続けるかでもしない限り、穴埋めできない。何年か留学したくらいでは、何ともならない。
それくらい日本人が西洋音楽をものにしようと思えば(=西洋音楽語を自然にお喋りできるようになろうと思えば)、たいへんなことなのだ。
日本語圏ではせいぜいどんなにがんばっても、和声クラシックの域で終わってしまう。
でも日本語と欧米語の違いを知り、西洋人のリズム感と日本人との差異を鑑み、(音楽上の)発音やフレージングの取違いの数々を常に意識し、楽譜を読んでゆけばクリアできるという論に、私はここ数年で落ちつきつつある。
予備予選で耳にした日本人の演奏には、フレージングのゆくえに上記の問題がみられる場面が多く、音は素晴らしく綺麗だし、テクニックも十分なのに、やっぱりかぁ、とため息とともに画面を消してしまうケースが多々あった。
もちろん中には素晴らしい日本からの参加者の演奏もあったし、私が聴いたのは、あくまでごく一部であることも付記しておく。
以下、何度か聴いてしまった演奏からピックアップします。
Ronald Noerjadi(Indonesia)https://www.youtube.com/watch?v=0icesPnDirc
Ning Yuen Li(China)https://www.youtube.com/watch?v=_LGTmn4mQMk
Jinhyung Park (South Corea) https://www.youtube.com/watch?v=1FE1LX67zdo
さて、きょう25日は結果発表の日とか。
会場で聴いているわけではないし、コンクール事情は様々だが、お気に入りのピアニストたちの続編がひとりでも秋にまた聴けることを祈りつつ。(^^♪
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