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ピアノ教室コンセール・イグレック♪


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長い休暇でリフレッシュ!

投稿日:2016-08-22

すこし朝方は暑さがしのいだかと思う日もありますが、まだまだ暑さが続きますね。

 

11日の「門下生コンサート」、とても素晴らしかったです。

ひとりひとりほんとうにこころ込めて演奏する姿が印象的で、皆それぞれに素敵でした。

 

発表会1週間前あたりのことを振返ると、出演する生徒たちの表情は年代によってさまざま。

2週間前くらいには立派に弾いていたのが、あれ?どうしちゃったの?と言うくらいヘンテコリンに固まって無表情な演奏になったり、テンポがゆらぐゆらぐ〜。本番3日前、4日前にしてとくべつ何も言うべきことはないし、こんな小学中学年生徒たちには「あのね!」といろんなおしゃべりをしました。「お友だちが聴きにきてくれるの?そのお友だちはピアノが弾けるのかな?」「ピアノは弾けないって言うお友だちなら、今みたいな指運びだけの無表情なピアノなんて聴きたくないと思うなぁ。ん?いやそういうピアノでもすごい!って思うのかもしれないけど、そういうのがピアノなのかぁ、って思っちゃうよね。そんなじゃなくって、もっともっとこの曲はこんな感じの曲で、私はここのところはとっても好きで、こんな風に展開して・・・みたいに、楽しい演奏聴かせてあげたいよね!」

 

小学低学年は固まってる子がなんだか多かった今回の発表会前。そんな生徒には、「あのね!たとえば最後に<ラ・カンパネラ>を演奏するこの大学生のおねいちゃまの曲ってすっごい難しいんだよね。(プログラムを指さしながら)でもね、こんな難しい曲を弾くこのおねいちゃまだってね、発表会の日にこの○○ちゃんの曲をステージで弾いて!って言ったら、ちょっとすぐには弾けないんだよ。わかる?(◎_◎;)〜だからね、発表会の日に、この曲を弾けるのは〇〇ちゃんだけなの。これまでたくさんレッスン受けて練習がんばってきたのだから自信をもって、素敵に弾こうよ!」

高学年生徒もバランスが崩れたり、細かいミスが出てきたり。・・・きっちり調整して、気をつけることを1点だけに絞ります。社会人生徒さんたちにも、音楽の波を感じ、そこに自分が乗れるように、きっかけだけを与えることに専念し、じっと聴き、見守りました。

皆、そんな私の思いに充分応えてくれました。

4日前の有志のホールリハで各段に音色が変わった生徒もいましたし、7月いっぱい大学の試験で練習もままならず、5日前にやっとやって来たレッスンでは暗譜はなんとか出来たもののかなりキンキンしていた演奏も、集中した数日間の練習で見事に素敵に仕上げたベテラン生徒もいました。

とにかく生徒たちはそれぞれに一生懸命ですから、信頼して見守ることに集中しました。


おとなの生徒さんではかなり長いブランクからようやくピアノを再開し、発表会も高校生以来という方が何人かいました。なかでも2か月前に転勤して私の教室に入会し、1回めのレッスンでは別の曲を持ってきていて、その時に発表会の曲を提案し、3回のレッスンで要の注意だけに徹したのですが、とても素直に私のアドバイスを聞き入れてくれたからでしょう、素晴らしく柔らかい音色とフレージングの読みから生まれるスィング感を出して演奏でき、感動していたのが伝わりました。

今回は生徒たちの技量、キャラクターを見越した選曲にほぼ狂いがなかったことが功を奏したかな?それと昨年から私のコンサートが続いたので、聴きに来てくれた学生たちは皆「先生のように弾きたい!」という気もちが強まったのでしょうか。発表会初出演やペダルを初めて使ったちいさな生徒さんたちもクォリティの高い演奏でしたし、昨年4月の発表会に出た生徒さんたちはこの時からは断トツにレベルアップした生徒が多かったのもほんとうに印象的です。「演奏力」を感じました。

きっと皆がそれぞれ自分のなかの何かを超えたことでしょう。

これからも強さと柔らかさを持った演奏をしていってもらいたい、と思います。


 

 

2部では東京から2人のOB生徒が大曲をもって駆けつけてくれ、ずっとピアノを素敵に続けている姿を聴き、感慨深いものがありました。オーボエのゲスト演奏タイムも入り、3部構成の今回の門下生コンサートはほんとうに発表会の域を超えたグレードの高いコンサートだった、と思います。

プログラムが少しキツキツで、休憩時間が10分ほどしか取れなくて、MCを引き受けてくれたOG生徒さんが一番たいへんだったかもしれません。ピアノの大好きな彼女もこの春結婚して大人になり、レッスンで泣いちゃった高校生の頃がついこないだのことのようで、懐かしいような気もちになりました。 お手伝い、ありがとう。

皆がほんとうに音楽が好きで、ピアノが上手になりたいという素直なこころを、継続していってくれるといいな。

 

門下生コンサートがあけて、お盆休みを挟み、10日間ほど休暇をとりました。

こうした長い休みは、たぶんこの5、6年なかったと思うので、ん?あったかもしれないけれどパリへ行ったり、シチリアへ旅行に行ったりで、休みといっても休んでいない?休みとは違って、今回はホント何もしないお休み。・・・で、いい意味でアタマから音楽が抜け、ちょっとボケが来ちゃうかな?と思ってしまったくらい。(笑)

あ、でも休みのちょうど真ん中あたりに「日本クラシック音楽コンクール」予選の審査がありました。発表会明けにこうした教室外のピアノ学習者のピアノを聴かせていただくと、ここまでの演奏にもってきた先生方への労いの気持ちがつよくなりますね。素敵な演奏もたくさんありました。

 

こうして10日のあいだ、生徒たちの音も聴かず、自分の練習もCDでピアノもあえて聴かず、というのは心身ともに休まったようで、ほんとリフレッシュできました。

 

ほんとうは部屋の片づけをいっぱいしたかったのですが、それにしても暑かったので、ピアノ室もほとんど何も変わらず。自分の部屋とリビングとピアノ室のちょっと書類を片付けただけに終わってしまったようです。(*^^)v

 

明日からレッスン再開で、生徒たちと発表会での話ができるのが楽しみです。

  

暑い夏、いかがおすごしですか。

投稿日:2016-08-06

暑い毎日ですね。いかがおすごしですか。

「門下生コンサート」を前にして、生徒たちのことを思っています。

 

年長さんから社会人生徒さんまで幅広い年代層の発表会前の仕上げを指導させていただいて、毎日とても感慨深い日々です。

 

先回の発表会では初めてソロらしい曲を手がけて1フレーズごとにたいへんなレッスンだった生徒が、こんな感じですよ、と私が弾き示すとふぅ〜っとその音色を取りいれて、きれいにスィング感を出してみせたり、日ごろはどちらかというとレッスン曲の練習はあまりしないほうで、でも指導するようになって5年もたつとこんなかしら、という感じ、発表会前になってすこし集中して練習できたようで、そうしたら細かく速いパッセージももともとリズム感はとてもいいので軽やかに弾いてみせるし、和声感際立つところもほんとうに奥深い音の広がりを聴かせて、この子の脳にはすでにいろんな音色がインプットされているんだ、と感動しました。高学年にすすみ、小学4,5年生〜高校生や大学生にもなるととてもよく練習はできているのにいろいろなプレッシャーもあるようで、そんな時は音楽の要についてのちょっとしたお話や、「音楽」とは?、また「演奏する」とはどういうことなのか?といったお話を、面白おかしく話し、気もちを鼓舞します。

きょうは社会人生徒さんたちのレッスンの合間合間に、前後の生徒さん同士で弾き合いっこ、さながら「超ミニリハーサ」と相なりました。レッスンに来たばかりの生徒さんが、自分のレッスン後に来た人と弾き合いっこした時とでは雲泥の差。ちょっとした仕上げのフレージングの妙を教えたり、年季の入った生徒さんには表現力のスケールをちょっとはシビア?!、でも愛嬌ある言葉がけでレッスン内に見事に変えてしまうことができ、こちらがびっくりです。

生徒たちの音楽へのひたむきな情熱や純粋さがわかるので、それを信じてちょっと広い視野からのお話をすると、これがまたすぅ〜っと生徒たちのこころの中に入っていき、生徒は伸びのびと自分らしい素直さを取りもどして反応してくれます。こんな時の演奏はほんとうにすてきな一時。それを聴けちゃう私は、役得かしら?(^^♪

もちろん来週の「門下生コンサート」でも、これをしのぐくらいの成果が出せたらいいですよね!

 

また、この春私も審査に入った「中日ピアノグレードテスト名古屋」に参加した生徒の充実ぶりが素敵で、とても落ちついて自分のピアノに真摯に立ちむかえる心がまえをみせるようになりました。また夏のコンクールでしっかりがんばった生徒たちも、ひと皮むけたかのように自信をもってレッスンに来れるようになったこと、そしてコンクールとは別に「門下生コンサート」での発表にも真剣に取り組めていることを何より嬉しく思っています。

 

やはりいろいろなレベルのいろいろな年代の生徒たちの気もちを一つにまとめてゆくのはたいへんなことではありますが、毎回いろいろなドラマを展開してみせてくれるのもとても幸せなひとコマです。

 

今回は、ギロックの「フランス人形」「ウィンナ・ワルツ」、ブルクミュラーの「アラベスク」「やさしい花」、ベートーヴェン「エリーゼのために」「告別ソナタ」、ショパンでは「マズルカ第5番」「バラード第1番」「バラード第2番」「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」「幻想即興曲」、グリーグの「あなたのそばに」ジョン・フィールドの「ノクターン第1番」、バッハ「主よひとの望みの喜びを」、ドビュッシー「月の光」、シューベルト「即興曲作品90-2」そしてリスト「ラ・カンパネラ」と、まるでピアノ名曲CDみたいに名曲が並びます。

また今回のゲスト演奏タイムには、オーボエ奏者の稲吉沙香さんがピアニストを伴ってきてくださることになったので、私もゆったりと生徒たちの演奏とともに聴かせていただけるのを楽しみにしています。

 

       


「黒田ゆか春のコンサート」を終えて

投稿日:2016-06-22

5月22日の「黒田ゆか春のコンサート」では、皆さまありがとうございました。

 

このコンサートでははじめてベーゼンドルファーインペリアルのピアノを弾くということで、知合いの調律師の方数名に聞いてみたところ全員が口をつぐんでしまうほど、やはりこのピアノで演奏するということはただ事ではないらしい、という感触。おひとりの方は「スタインウェイもベーゼンドルファーインペリアルもどちらでも借りられる状況なんだったら、何も迷うことなくスタインウェイでしょう?」と。そして自分が立ち会ったことのあるベーゼンドルファーインペリアルを使ったコンサートで、あるピアニストが本番始まって裾に戻ってきて言うには、「自分の弾いている音がつかめない」・・・。


 

いずれにしても、こうした名器を扱うにはそれなりの技量が要る、と集中した練習をかさねてきました。 

ベーゼンドルファーインペリアルはほんとうに撫でるようなタッチにもそっと反応してくれて、木の葉のそよぎ、風のまにまに消えてゆく鐘の音、光の陰影、水しぶきをあげる金の魚、そういった繊細な情景があらわせる凄い楽器だと思いました。

普通のグランドピアノだったらかするようなタッチでも、ほわ〜んと響き、反応します。

non legatoからぎりぎりlegatoにもっていってほんの少しペダルを使う。

ラモーの「鳥のさえずり」での話ですが、こうしたことで、鳥がさえずり合い、倍音という相乗効果の響き合いが聴こえてきます。

ショパン作品でも音の陰影が芸術的、というほどに立ち現れます。そして音と音が溶け合って、なめらかで繊細な音の響きのなかで、弾きながらうたた寝しそうになるくらい、気もちよい音でした。

ドビュッシーにいたっては、ほんとうに鍵盤を撫でるような軽やかなタッチにものすごく反応し、万華鏡のような音響を創り出します。

映像第2集の「金の魚」ではとてもめずらしい経験をしました。聴きに来てくださった方のご感想にも「ピアノの音色がほんとうに豊かで心地よく、<金色の魚>の演奏では先生の鍵盤からキラキラした魚が跳び跳ねているのが目に浮かんできたのです。不思議な気分でした。」・・・まさに私も弾いていて、水しぶきを上げて舞い踊る金の魚を見た思い、そうしてその魚が金の蒔絵にす〜っと納まるのを感じました。こんなことはどれだけ練習していてもあり得ないことで、演奏しながら驚きの瞬間でした。



もうひとり長い感想を寄せてくださったので、付記します。

「すばらしいひとときをありがとうございました。
情景が目に浮かぶようなラモーやドビュッシー、サマズイユ。音がこれほど雄弁に情景を描くことができるものかと、びっくり仰天。

ラモーは、題名からしてもっとこじんまりとした可愛らしい曲を想像していたのですが、スケールの大きさも感じられてこれまたびっくり。きっと、鳥のさえずりだけじゃなくて、その背景の森も描いているのでしょうか。

ハイドンなんて、こんなに深くて面白いなんて知らなかったぞ〜!という感じで、目からウロコの演奏。今度はぜひモーツァルトも弾いてください。先生のモーツァルトが聴きたくなりました。
そして情感のこもったショパンのエチュードに、うってかわって洒脱ささえ感じられる力みのない即興曲。そしてドビュッシーにいたっては、これぞ先生の真骨頂!色彩豊かな音。独立していながらも溶け合っているそれぞれの音色。先生の演奏では力強い音も優しい音も、どれもが生きている。

そしてこれは全演奏に共通して感じたことですが、先生のバランス感覚の絶妙なこと!

一音一音にすさまじく集中している先生と、全体を俯瞰して見ている先生とが同時に存在しているのかのような。そのバランスがあればこそ、紡ぎだされる音色に全身全霊を傾けながらも、全体と通してみるとまったく力みのない洒脱な演奏が出来上がるのですね。」

 

また「タウンニュースてんぱく」の記者さんにもご来場いただきました。こちらの記事もお読いただけましたら嬉しく思います。

https://www.facebook.com/concert.y/photos/a.917865248247419.1073741827.916429158391028/1172936122740329/?type=3&theater


こうして名器ベーゼンドルファーインペリアルの調べを皆さまにお伝えできたこと、何よりでした。
お聴きくださった皆さま方、ありがとうございました。


      


次回は12月23日(祝)15:00〜名古屋市千種区のスタジオ・ハルにて、名フィルオーボエ首席奏者の山本直人氏とデュオコンサートを予定しています。

すでにご予約を入れていただいている方もいて、とても嬉しく思います。

曲目詳細は後日イベント欄でご案内します。どうぞよろしくお願いいたします。 

 

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