ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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ブログ
暑い夏、いかがおすごしですか。
投稿日:2016-08-06
暑い毎日ですね。いかがおすごしですか。
「門下生コンサート」を前にして、生徒たちのことを思っています。
年長さんから社会人生徒さんまで幅広い年代層の発表会前の仕上げを指導させていただいて、毎日とても感慨深い日々です。
先回の発表会では初めてソロらしい曲を手がけて1フレーズごとにたいへんなレッスンだった生徒が、こんな感じですよ、と私が弾き示すとふぅ〜っとその音色を取りいれて、きれいにスィング感を出してみせたり、日ごろはどちらかというとレッスン曲の練習はあまりしないほうで、でも指導するようになって5年もたつとこんなかしら、という感じ、発表会前になってすこし集中して練習できたようで、そうしたら細かく速いパッセージももともとリズム感はとてもいいので軽やかに弾いてみせるし、和声感際立つところもほんとうに奥深い音の広がりを聴かせて、この子の脳にはすでにいろんな音色がインプットされているんだ、と感動しました。高学年にすすみ、小学4,5年生〜高校生や大学生にもなるととてもよく練習はできているのにいろいろなプレッシャーもあるようで、そんな時は音楽の要についてのちょっとしたお話や、「音楽」とは?、また「演奏する」とはどういうことなのか?といったお話を、面白おかしく話し、気もちを鼓舞します。
きょうは社会人生徒さんたちのレッスンの合間合間に、前後の生徒さん同士で弾き合いっこ、さながら「超ミニリハーサ」と相なりました。レッスンに来たばかりの生徒さんが、自分のレッスン後に来た人と弾き合いっこした時とでは雲泥の差。ちょっとした仕上げのフレージングの妙を教えたり、年季の入った生徒さんには表現力のスケールをちょっとはシビア?!、でも愛嬌ある言葉がけでレッスン内に見事に変えてしまうことができ、こちらがびっくりです。
生徒たちの音楽へのひたむきな情熱や純粋さがわかるので、それを信じてちょっと広い視野からのお話をすると、これがまたすぅ〜っと生徒たちのこころの中に入っていき、生徒は伸びのびと自分らしい素直さを取りもどして反応してくれます。こんな時の演奏はほんとうにすてきな一時。それを聴けちゃう私は、役得かしら?(^^♪
もちろん来週の「門下生コンサート」でも、これをしのぐくらいの成果が出せたらいいですよね!
また、この春私も審査に入った「中日ピアノグレードテスト名古屋」に参加した生徒の充実ぶりが素敵で、とても落ちついて自分のピアノに真摯に立ちむかえる心がまえをみせるようになりました。また夏のコンクールでしっかりがんばった生徒たちも、ひと皮むけたかのように自信をもってレッスンに来れるようになったこと、そしてコンクールとは別に「門下生コンサート」での発表にも真剣に取り組めていることを何より嬉しく思っています。
やはりいろいろなレベルのいろいろな年代の生徒たちの気もちを一つにまとめてゆくのはたいへんなことではありますが、毎回いろいろなドラマを展開してみせてくれるのもとても幸せなひとコマです。
今回は、ギロックの「フランス人形」「ウィンナ・ワルツ」、ブルクミュラーの「アラベスク」「やさしい花」、ベートーヴェン「エリーゼのために」「告別ソナタ」、ショパンでは「マズルカ第5番」「バラード第1番」「バラード第2番」「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」「幻想即興曲」、グリーグの「あなたのそばに」ジョン・フィールドの「ノクターン第1番」、バッハ「主よひとの望みの喜びを」、ドビュッシー「月の光」、シューベルト「即興曲作品90-2」そしてリスト「ラ・カンパネラ」と、まるでピアノ名曲CDみたいに名曲が並びます。
また今回のゲスト演奏タイムには、オーボエ奏者の稲吉沙香さんがピアニストを伴ってきてくださることになったので、私もゆったりと生徒たちの演奏とともに聴かせていただけるのを楽しみにしています。
「黒田ゆか春のコンサート」を終えて
投稿日:2016-06-22
5月22日の「黒田ゆか春のコンサート」では、皆さまありがとうございました。
このコンサートでははじめてベーゼンドルファーインペリアルのピアノを弾くということで、知合いの調律師の方数名に聞いてみたところ全員が口をつぐんでしまうほど、やはりこのピアノで演奏するということはただ事ではないらしい、という感触。おひとりの方は「スタインウェイもベーゼンドルファーインペリアルもどちらでも借りられる状況なんだったら、何も迷うことなくスタインウェイでしょう?」と。そして自分が立ち会ったことのあるベーゼンドルファーインペリアルを使ったコンサートで、あるピアニストが本番始まって裾に戻ってきて言うには、「自分の弾いている音がつかめない」・・・。
いずれにしても、こうした名器を扱うにはそれなりの技量が要る、と集中した練習をかさねてきました。
ベーゼンドルファーインペリアルはほんとうに撫でるようなタッチにもそっと反応してくれて、木の葉のそよぎ、風のまにまに消えてゆく鐘の音、光の陰影、水しぶきをあげる金の魚、そういった繊細な情景があらわせる凄い楽器だと思いました。
普通のグランドピアノだったらかするようなタッチでも、ほわ〜んと響き、反応します。
non legatoからぎりぎりlegatoにもっていってほんの少しペダルを使う。
ラモーの「鳥のさえずり」での話ですが、こうしたことで、鳥がさえずり合い、倍音という相乗効果の響き合いが聴こえてきます。
ショパン作品でも音の陰影が芸術的、というほどに立ち現れます。そして音と音が溶け合って、なめらかで繊細な音の響きのなかで、弾きながらうたた寝しそうになるくらい、気もちよい音でした。
ドビュッシーにいたっては、ほんとうに鍵盤を撫でるような軽やかなタッチにものすごく反応し、万華鏡のような音響を創り出します。
映像第2集の「金の魚」ではとてもめずらしい経験をしました。聴きに来てくださった方のご感想にも「ピアノの音色がほんとうに豊かで心地よく、<金色の魚>の演奏では先生の鍵盤からキラキラした魚が跳び跳ねているのが目に浮かんできたのです。不思議な気分でした。」・・・まさに私も弾いていて、水しぶきを上げて舞い踊る金の魚を見た思い、そうしてその魚が金の蒔絵にす〜っと納まるのを感じました。こんなことはどれだけ練習していてもあり得ないことで、演奏しながら驚きの瞬間でした。
もうひとり長い感想を寄せてくださったので、付記します。
「すばらしいひとときをありがとうございました。
情景が目に浮かぶようなラモーやドビュッシー、サマズイユ。音がこれほど雄弁に情景を描くことができるものかと、びっくり仰天。
ラモーは、題名からしてもっとこじんまりとした可愛らしい曲を想像していたのですが、スケールの大きさも感じられてこれまたびっくり。きっと、鳥のさえずりだけじゃなくて、その背景の森も描いているのでしょうか。
ハイドンなんて、こんなに深くて面白いなんて知らなかったぞ〜!という感じで、目からウロコの演奏。今度はぜひモーツァルトも弾いてください。先生のモーツァルトが聴きたくなりました。
そして情感のこもったショパンのエチュードに、うってかわって洒脱ささえ感じられる力みのない即興曲。そしてドビュッシーにいたっては、これぞ先生の真骨頂!色彩豊かな音。独立していながらも溶け合っているそれぞれの音色。先生の演奏では力強い音も優しい音も、どれもが生きている。
そしてこれは全演奏に共通して感じたことですが、先生のバランス感覚の絶妙なこと!
一音一音にすさまじく集中している先生と、全体を俯瞰して見ている先生とが同時に存在しているのかのような。そのバランスがあればこそ、紡ぎだされる音色に全身全霊を傾けながらも、全体と通してみるとまったく力みのない洒脱な演奏が出来上がるのですね。」
また「タウンニュースてんぱく」の記者さんにもご来場いただきました。こちらの記事もお読いただけましたら嬉しく思います。
こうして名器ベーゼンドルファーインペリアルの調べを皆さまにお伝えできたこと、何よりでした。
お聴きくださった皆さま方、ありがとうございました。
次回は12月23日(祝)15:00〜名古屋市千種区のスタジオ・ハルにて、名フィルオーボエ首席奏者の山本直人氏とデュオコンサートを予定しています。
すでにご予約を入れていただいている方もいて、とても嬉しく思います。
曲目詳細は後日イベント欄でご案内します。どうぞよろしくお願いいたします。
Boston ピアノに新調!
投稿日:2016-04-05
4月に入り、素敵な春が到来しました。週末の桜、きれいでしたね。
ピアノ教室では、このたび生徒レッスン用のピアノを新調しました。
10年近く使ってきたYAMAHA Z1でしたが、いちばん年少の生徒さんがこのほどピアノを購入され生徒全員がピアノで練習できる環境が整ったこともあり、また私のピアノ教室ではグランドピアノやスタインウェイのアップライトをもつ生徒も少なからずいますし、日ごろから自宅のピアノ練習では飽きたらず楽器店のグランドを借りて恒常的に練習している社会人生徒も多く、ピアノへの意識は高いと思われますので、かねがね気になっていた生徒用ピアノをBoston Grand Piano http://www.steinway.co.jp/pianos/boston/ に入れ替えた次第です。
(思い出いっぱいのYAMAHA Z1) (梱包)
(ちょっと見ぬ間にクレーン車が!) (ようこそ!(^^♪ )
教室に入ってレッスンバッグを置くなり「あれ?ピアノ変わった?」と目端を利かせる小学生徒、ちょうどシューベルトの仕上げのレッスンでコンサートモードになる高学年生徒。・・・うちの教室では初級コース以上はみなコルトーの指の体操からレッスンが始まりますが、もうその段階で「いい響き〜!」とピアノの響きに聴き入っていり、顔がほころんでいるところがいいですね!
「とてもいい音。」「まろやかな響き。」「何だかとってもいいですね。」「ドキドキ、緊張しちゃいます。」「うわっ、何かちがう音〜。」など社会人生徒さんからちいさな生徒たちまで皆さんとても喜んでくださって、よかったな、と思います。
コンクール前の生徒たちにはテクニックの違いによる音の違いが前より増してよく伝わるようで反応が早いですし、耳も研ぎ澄まされて自分の音をよく聴いているのがわかります。
ある生徒のお母さまに「先生、ありがとうございます。ふつうならご自分のピアノをということですのに、生徒用のピアノを新調してくださって。・・・」と言われた時にはあらら、ちょっとジンと来てしまいました。
けどピアノを新調してから耳がつかれなくなったのも事実です。考えてみたら日ごろはレッスンで生徒たちのピアノを聴いている時間のほうが自分の練習時間より長いのですから、これは大助かりというものです。
奥行きの問題からいちばん小さなサイズではありますが、音の豊かさは流石です。
生徒の皆さん、毎回のレッスンでこのピアノが弾けるのを楽しみにしてください。
また生徒OBの皆さん、このピアノ弾きに遊びに来てくださいね。
搬入日の夜は急きょ、イザベル・カラード女史によるチェンバロマスタークラスの聴講へ。最後のコマはチェンバロ伴奏付のリコーダーレッスンで、結局のところ1コマしか聴講できなかったですけれど、バロック奏法の鍵となる考察法の奥義に触れる有意義な時間になりラッキーでした。(私はホントこういうところ、我ながら耳が早いというますか、目が早いといいますか。・・・(^_-)-☆)
レッスン終了後はチェンバロとピアノフォルテを弾かせていただき、これまた面白いひとときでした。
翌日バロックの曲をピアノで弾いてみて、これまで長らく疑問だったところ、どうしても不可解だったところが解明し、何をどう考え組み立ててゆけばよいのかがヒットした。こうした勉強は、労を惜しまずしてみるものですね。急きょ振り替えてくれた生徒たち、ありがとう。
さてその翌日は朝5:50起床で、中日ピアノグレードテスト高山審査へ。今年は継続参加者の見事な上達ぶりに接することができ、頼もしくも嬉しい一期一会でした。
一気に開花した桜。長良川沿いもきれいでした。
19時すぎに金山で知人と待ち合わせ、コンサートの打合せ。 長い一日。・・・
くったり、しかし音楽三昧の幸せな一日でした。
週末の午後は振替も入りぎっしりレッスンで、終わると同時に山崎川へ Go!
今年も桜たち、ありがとう。
満開の桜たちが、たくさんのひとたちの目を楽しませてくれていました。
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