今村惇子ピアノ教室
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ブログ
忘れえぬ人
投稿日:2017-10-06
ちょっとモスクワとサンクトペテルブルクに
行ってきました。
ちょっとって軽く行けるとこじゃないでしょうーと
言われそう・・・でも ホント
ちょっとだけ行ってきたのです。
旧レニングラードに2日間
モスクワに1日という忙しさ・・トホホ
世界遺産のペテルゴーフやエカテリーナ宮殿
エルミタージュ美術館もしっかり廻りました。
エカテリーナ宮殿のロシア・バロック様式の建築
の見事なこと!!琥珀の間の琥珀すぎること??
この上なしでした。
血の上の救世主教会は外からのみでしたが、美しい
モザイク模様とカラフルなたまねぎ屋根が素敵!
モスクワのワシリー寺院ともよく似ています。
しかしモスクワではなんといっても
クレムリンの武器庫(博物館)がすごいですよ。
またまたおどろきの連続でした。
世界各国からの貢物やピョートル大帝の
王冠やブーツ。その大きいこと大きいこと!!
身長が203cmもありましたのです。
いろいろ宝石がちりばめられた宝物が
数多くあるなかで、一番、私が惹きつけられたのは
何でしょう?
それは、馬車です。
有蓋4輪馬車はイングランドからロシア皇帝に
贈られたもので、世界で残っているのはここ一つ。
ほかにも本当に素晴らしい馬車が当時のままに
5,6台はあったかな?大きくて、木で頑丈に
できていて、美しい(今は色あせている)布が
一面に覆ってカーテンのようにもなっている。
ほんとうにすてき・・・・(ため息)でした。
思い出したのが、むかーーし観た絵画で
「忘れえぬ人」という、馬車からこちらを黒い瞳で
見つめてくるロシア貴婦人の絵。
黒い毛の帽子をかぶり、少し微笑んでいるような
ちょっと上から目線の美しいひと。
ロシアのモナリザとも呼ばれているらしい。
しかしこの絵の馬車より、数段も豪華なものが
目の前にはあった。なんといっても王族の乗られる
馬車ですから。。。しばしその場所をはなれることが
できませんでした。
ロシアンピアニズム
投稿日:2017-09-21
セルゲイ・ドレンスキー教授のお話より
まずは、わんぱくだった子供時代のこと。
1940年頃、グレゴリー・ギンスブルグ先生に師事し
中央音楽学校に9歳で入学。
入学試験は、「何かやってごらん?」だったそう・・・
それで、チャイコフスキーの大人っぽい歌曲を
9歳の男の子が歌って合格したんだって。
今や163人の国際コンクール出場のお弟子を
持つという、すごい方!ブーニンもそのひとり。
でも最近のブーニンの演奏と活躍できなくなったことを
とても残念に思われていました。まさに天才だったのに・・
ロシアのピアノ楽派
18C.貴族たちが日常、ホームコンサートを
行うようになり、1860年になって、西ヨーロッパより
成功をおさめた音楽家、教師たちがやってきた。
クレメンティやブゾーニなど・・
遅れてロシアでは西洋音楽が始まったので
ヨーロッパの伝統のすべていいところをもらうことが
できた。
最初から音や音色の素晴らしい現代のピアノが持ち込まれた。
ロシア音楽の源流ともいわれる、アントン・ルービンシュタイン。
作曲家であり、指揮者、ピアニスト。偉大なる巨人!!
抒情豊かな国民性がチャイコフスキー、スクリャービン
ムゾルグスキーなどを生む。
モスクワ音楽院では、ピアニストはそのキャリアを
認められたころより、教師として教えなければならないという
習慣があったそうです。そして学生はいつでも超一流の
先生方の演奏が聴けたのです。
ギレリスやオボーリン・・リヒテルだけは、教えなかったらしい。
アルゲリッチと同じように「私と同じ手をもっていなければ、
同様には弾けないのです。同じ音は出せません。」と
思っていたのかな?
アルゲリッチは、今ではよく教えてくださっているけれど。
そして師のことばは続きました。
21世紀 クラシック音楽は生きづらく、
ショービジネスがとって変わって主流となってしまった。
とても恥ずかしいことだ。
古典(クラシック)はものごとを正しい方向へと導いていく
力を持ち、心を豊かにする。原点へと帰っていくことができる。
心が浄化され、ネガティブな感情が失われて、ポジティブへと
移っていく。
音楽がなければ、みんなネアンデルタール人だ!!(笑)
最後になりましたが、最初におっしゃった教授の言葉を
記します。
ゲーテ
「神よ 感謝します。この世に音楽を生み出してくれたことを。」
教授は
「まったく、自分も同じ気持ちです。」
BACH BACH !
投稿日:2017-08-12
8/8 カワイのパウゼにおいて
バッハの講座T、Uを聴きました。
T ノダイラ・アナライズ
野平一郎先生 平均律クラヴィア曲集より
野平先生の分析の講座の面白さは、ただ分析するに
あらず、バッハの思いをくみ取った作曲家ならではの
言葉であったと思います。
「私が申し上げることがバッハの音楽の真実というわけでは
ありません。300年以上前のことなのだから・・・」とおっしゃるが、
野平先生は全人類の中で音楽の父であるバッハを深く理解している
最たる方々のうちのおひとりであると確信しました。
バッハの音楽に寄せる思いがそこかしこに感じられ、
実にあたたかな心豊かになる講座でありました。
詳しくは、レッスンで・・・
U ポリフォニーの真相に迫る 弦楽活用講座
こちらは、ピアノ、室内楽のスペシャリスト
ジャン・ジャック・バレ先生による、弦楽トリオによる
バッハのシンフォニア 考察であった。
レッスンという形をとりながらであったので、とても
わかりやすく、興味深かった。
ピアノを弾いてくれたお子さんもとても上手で
反応がよく、素晴らしいレッスンの出来具合であった。
この企画は、3声のシンフォニアを、高低差や音質のちがいのある
弦楽器で演奏すると、それぞれの旋律が際立って理解が
深まるのではないかというものであった。
それは本当にそうだと思うし、また大変に美しいことでした。
しかし、バレ先生の講義は、ピアノでも、弦楽でもほぼ同じ内容で
バッハの音楽のあるべきスタイルを伝えたい。ということに集中
していたように思いました。
バッハの作品は演奏楽器を指定していないものがあり
いろいろな可能性が望めるので、このような企画は
もっともっと聴きたいと思いました。
バレ先生も「私の言うことが、唯一、真ではないことを
前提に・・」とおっしゃるのだが、
その洞察力の深さ、感性の鋭さは、驚くばかりで、いやいや
野平先生同様、バッハにいよいよ近づいておられるのだろうと
感じた次第です。
明日は、モスクワ音楽院のドレンスキー教授のレクチャー。
何をおっしゃるだろう・・今から興味津々でいます。
ロシアピアニズムにおける古典主義、浪漫主義、
自然主義などのお話がきけると嬉しいなぁ。
音楽における浪漫的態度について、ときどき思うことは
音楽だけではなく、自然や宇宙、絵画、建築、文学などに
浪漫的態度は必要不可欠であろうということ。
これからの人達、狭く言えば私たち日本人は、どうすれば
浪漫を求める素地ができるのだろうか・・・。
むむぅ〜むずかしい・・・
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