レッスン楽器


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井上ピアノ教室


ブログ

バラの季節に

投稿日:2014-06-01

この季節になると、心待ちにしていることがあります。毎年、お庭にバラが咲くと招いてくれる友人がいるのです。今年もお誘いを受けてから、その日が来るのをずっと楽しみにしていました。

 

雨上がりの庭。色鮮やかなバラがいっそう輝きを増しています。家の中に入ってしまうのがもったいないような、さわやかな日でした。テーブルの上には、揚げたての天ぷら、ちらし寿司、サラダ、スペアリブ、チョコレートケーキなど、手作りのお料理がところ狭しと並んでいます。皆で、うれしい悲鳴を上げてしまいました。思えば子供が小さい頃から、誕生日、ひな祭り、ハロウィン、クリスマス…と親子でお邪魔しては、この美味しい手料理をごちそうになってきました。子供が小、中、高と一緒だったこともありますが、お母さん仲間と今でも親しいおつきあいが続いているのは友人のおかげなのです。

 

 

子育てをする上で、困った時にお泊りさせてもらったり、遊びに連れて行ってくれたりする人がそばにいるということは、どれだけ心強いことだったでしょうか。小さな子供を抱えて仕事を続けてくることができたのは、子供たちをあたたかく見守り、一緒に育ててくれる人がいてくれたからだと感謝しています。

 

いつの日か、友人のように誰かの心をなごませるようなお料理やお菓子が作れるような女性になりたいと憧れています。(憧れるだけで終わってしまいそうですが…)

自分のペースで

投稿日:2014-05-09

発表会の曲を始めて約1ヶ月が経ちました。皆さん四苦八苦しながらも、一生懸命に取り組んでいます。「現代曲のリズムって、おもしろいけれど難しいな」「左手が主役(メロディー)になると、思うように進まないよ」など、悩みは尽きることがありません。どうしてもうまくいかない数小節。そこを毎日、何度も繰り返し練習するのは本当に根気のいることですね。

 

今は山登りでいうと、ちょうど中腹にさしかかったあたりでしょうか。樹木におおわれて視界は開けず、木の根っこが行く手を阻んでいるところがあったりします。坂もだんだん急になってきて、一番しんどい時かもしれません。でも、山のてっぺんまで、あとひとがんばりです。 

 

頂上にはきっと、登りきった人にしか見ることのできない景色が広がっていることと思います。

 

ゆっくりでもいいのです。自分自身の目標に向かって、一歩ずつ登っていってくださいね。

 

 

 

五月の風に誘われて

投稿日:2014-05-06

さわやかなお天気に恵まれた連休後半、皆さまいかがお過ごしでしたか。我が家はちょっと早起きして、信州の安曇野へ行ってきました。

 

八王子から「あずさ1号」で松本へ。雲ひとつない青空だったので、大糸線をふらりと途中下車、てくてく歩くことにしました。折り紙を並べたような水田の向こうに、屏風のようにそびえる残雪の北アルプス。雄大な山並みを眺めていると、何もかも忘れ、心が解き放たれていくような気がします。もうすぐ田植えが始まるのでしょうか。田んぼには水が引き込まれ、鏡のように北アルプスの山々を映し出しています。聞こえてくるのは、小川のせせらぎと風の音だけ。いつまでも歩いていたいような小径でした。

 

 

 

蔦のからまる碌山美術館。生命力あふれる作品と美術館の落ち着いた佇まいに心惹かれ、何度か訪れています。1879年、安曇野で生まれた荻原碌山は、画家をめざしてニューヨーク、パリへ留学しますが、ロダンの「考える人」を見て衝撃を受け、彫刻家を志すようになります。帰国後、30歳の若さで他界。最後の彫刻となった「女」の像は、我が身を削り、この作品を作ることにすべてを注いだ碌山の魂が宿っているようで、胸を打たれました。

 

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