今村惇子ピアノ教室
- 連絡するページへ
- この先生に連絡する
ブログ
情熱と静謐さ
投稿日:2018-10-11
9月は、2回ほどコンサートに出かけました。
気持ちの良い秋晴れの16日
干野宜大ピアノリサイタルが
石橋メモリアルホールでありました。
はじめにスカルラッティのソナタ
モーツァルトの330と華麗な指捌きで
軽やかでありでも天にまでとどくような
真のピアノの音が会場に響き渡りました。
ベートーヴェンの熱情では、一緒に行った
生徒がその迫力にびっくりしてしまったようでした。
後半も情熱のおもむくままピアノに向かう先生は
まさに真の音楽家、描きたくなるようなピアニストだなあと
つくづく思ったのでした。
とても素敵でした。
さて対照的なアリス・紗良・オットーさんも聴きました。
「 night fall」 と銘打って、オットーさんお得意のPPな
世界が繰り広げられました。それはそれは美しく、
繊細で、細い音(スタイルはもちろん!指もほそそう)
でもその細さは良い意味であって、
空中を光のせんのように、音がとんでゆく。
その混じりけのないピンとした音がとても心地よかった。
ラヴェルが素敵でした・・・音どうしがにじみあっていき
Nightfallのイメージにぴったりでした。
今回のプログラムによく似たかんじに組まれた
エレーヌ・グリモーのコンサートに行きますので、
同じタケミツメモリアルですし、超・・楽しみです。
あまりに静謐な空間となるので、いたるところから
ぐうとお腹の音が聞こえてきたのも面白かったですけど・・
10月は北川暁子さんのリサイタルが文化会館で。
変奏曲ばかり。またすごいコンサートです。
エロイカ変奏曲、大好きなブラームスのヘンデル変奏曲
難しそうなレーガーのものなど大曲がぞろり。
そしてシャコンヌ!!
心して、勉強してから拝聴したいと思います。
気づくということ
投稿日:2018-09-25
北村薫の「空飛ぶ馬」を読んだ。
噺家の円紫さんが、女子大生の 私 から
出来事の前後、周りの環境、人間関係を
聴いただけで、ことの真相を暴いていくという
ミステリー小説である。これは、殺人など起こらないので
どきどき感や圧迫感・・・ん?同じ?
は、あまりないのですが、女子大生と周りの人々の
(もちろん推理する円紫さんも) やりとりが大変面白く
ロイヤルミルクティーの美味しいカフェでの謎解きには
わくわくしながら自分も参加しているように思えてくる。
さて、探偵役の円紫さんのすごいところは、
とき(時間差)への緻密な計算や感覚、
人の仕草や言葉のとらえかたの
鋭いところであろう。
カンバーバッジのシャーロック・ホームズを
観ているとわかるが、彼は主に視覚から
いろいろなことを推理する。その人の洋服の
しわの入り方、靴の減り方やそのほかいろいろな
癖などから、人物像を瞬時に割り出すのだ。
円紫さんは、落語家なので言葉の意味するところを
深く考慮し演じているところから、この 私 が
話すことだけでいろいろと気づきがあるのだ。
とても面白いのでぜひぜひおすすめいたします。
ピアノの練習もどんなレベルの人であっても、
毎日毎日が気づきの連続のはずである。
上級者は、解釈の点や作曲家の意図などの
気付きがあるでしょうし、5歳のお子さんなら
ここは、さっきとおんなじだー・・なんて気づいたり
同じ指使いのほうが弾きやすいな・・とか。
毎日の練習は、熟練の為、脳に記憶させるため、
手の筋肉の強化など目的はたくさんありますが
この気づきを大事に練習していただきたいと
思います。(修業中の書道もそうだなあ・・・
師匠に言われるまでなかなか気づかないことばかりですが・・)
たくさん気付ける人間になると
人生面白いのかなあって思います。
手のひら
投稿日:2018-09-11
夏休みの間、バッハばかりを弾いていた。
集中して練習時間がとれたので
なかなか楽しい8月でしたよ。(*^^)v
平均律を毎日、一冊24曲(プレリュードとフーガがセットなので
48曲??)弾こうと決めて取り掛かりました。だがしかし
目標というのは崩壊するもので、続きませんでした。ハハハ・・・
では半分の12曲を一日交替で弾いてみよう。となりまして。
大好きなので苦労はないのですが、結構時間がかかりすぎるので
結局、8曲ずつ3日で一冊のペースになりました。
さて・・・・その結果
思わぬご利益があったのですよ!!!考えてみれば
当たり前かもしれないけれどやっぱり自分で
確かめてみないと納得がいかなかったので。
内容はまた次回・・ヽ(^o^)丿
アーカイブ
- 2024年04月(1)
- 2024年01月(1)
- 2023年07月(1)
- 2023年05月(1)
- 2023年02月(2)
- 2023年01月(1)
- 2022年12月(1)
- 2022年09月(2)
- 2022年06月(1)
- 2021年11月(1)
- 2021年06月(1)
- 2020年12月(1)
- 2020年08月(1)
- 2020年07月(2)
- 2020年05月(2)
- 2020年03月(3)
- 2020年01月(1)
- 2019年12月(1)
- 2019年11月(2)
- 2019年10月(2)
- 2019年09月(1)
- 2019年07月(1)
- 2019年06月(1)
- 2019年04月(1)
- 2019年03月(1)
- 2019年02月(1)
- 2019年01月(2)
- 2018年12月(3)
- 2018年11月(3)
- 2018年10月(1)
- 2018年09月(2)
- 2018年08月(1)
- 2018年07月(1)
- 2018年06月(1)
- 2018年05月(2)
- 2018年04月(5)
- 2018年03月(1)
- 2018年02月(3)
- 2018年01月(1)
- 2017年12月(1)
- 2017年11月(2)
- 2017年10月(4)
- 2017年09月(1)
- 2017年08月(2)
- 2017年07月(2)
- 2017年06月(2)
- 2017年04月(2)
- 2017年02月(1)
- 2017年01月(3)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(1)
- 2016年10月(2)
- 2016年09月(1)
- 2016年08月(6)
- 2016年07月(1)
- 2016年06月(2)
- 2016年05月(5)
- 2016年04月(1)
- 2016年03月(5)
- 2016年02月(1)
- 2016年01月(2)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(3)
- 2015年10月(2)
- 2015年09月(1)
- 2015年08月(5)
- 2015年07月(4)
- 2015年06月(3)
- 2015年05月(6)
- 2015年04月(2)
- 2015年03月(1)
- 2015年02月(1)
- 2015年01月(4)
- 2014年12月(3)
- 2014年11月(6)
- 2014年09月(6)
- 2014年08月(1)
- 2014年07月(8)
- 2014年06月(1)
- 2014年05月(3)
- 2014年04月(1)
- 2014年03月(3)
- 2014年02月(1)
- 2014年01月(3)
- 2013年12月(6)
- 2013年11月(3)
- 2013年10月(1)
- 2013年09月(3)
- 2013年08月(6)
- 2013年07月(8)
- 2013年06月(5)
- 2013年05月(3)
- 2013年03月(2)
- 2013年02月(3)
- 2013年01月(2)
- 2012年12月(2)
- 2012年11月(2)
- 2012年09月(1)
- 2012年08月(3)
- 2012年07月(3)
- 2012年06月(3)
- 2012年05月(1)
- 2012年04月(4)
- 2012年03月(5)
- 2012年02月(3)
- 2012年01月(3)
- 2011年12月(5)
- 2011年11月(2)
- 2011年10月(2)
- 2011年09月(2)
- 2011年08月(2)
- 2011年07月(2)
- 2011年06月(6)
- 2011年05月(2)
- 2011年04月(4)
- 2011年03月(1)
- 2011年02月(2)
- 2011年01月(2)
- 2010年12月(3)
- 2010年11月(1)
- 2010年10月(8)
- 2010年09月(4)