今村惇子ピアノ教室
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ブログ
続 スレンチェンスカ
投稿日:2018-04-25
リサイタルの後、ルース・スレンチェンスカさんの
CDを買いました。(サインもいただきました(*^^)v)
早速、聴いてみる。
ベートーヴェン ソナタ 第7番 ニ長調
壮大な4楽章制。ぽっぽーと聞こえてくるソナタです。
第1楽章はくっきりとした構造を際立たせた演奏
第2楽章はうっとりとした美音に酔い、続くそのあとも
緩急自在、強弱のコントロールの見事さには畏れ入る。
ツェルニーが、このソナタの第2楽章について
さまざまな光と影のニュアンスで悲しむ人々が描かれると
言ったとされるが、まさにそういった演奏である。
これは、初来日のライブCDで、解説にはその来日時の
スレンチェンスカさんの様子が書かれていた。
夜中に岡山に着き、まずは演奏会場のピアノが見たいと
ホールに赴き、試し弾きして午前1時にホテルに入ったという。
次の日から、そのピアノで練習が始まった。
それは独特のもので、メトロノームを使い超スローテンポで
何回も何回も練習し、メトロノームの速度を僅かずつ
あげていくというものである。午前に3時間午後に3時間
毎日きっちりと狂いなく同じことを繰り返すのだそうだ。
そのことにより、あの素晴らしい柔軟な筋肉と知能が
保たれているのだと思う。
しかし、本番のスレンチェンスカさんの演奏は、自由で
テンポルバートの美しさ19世紀のロマンを思い起こさせる。
歌わせ方はホフマンそのもので、とても懐かしさのこもる弾き方。
しかしこれほどのメトロノームによる練習が根底にあったとは
驚かされた。
ピアニストは、自身が指揮者でなければいけないので、
メトロノームの練習は理解して行えばとても有効なのだろう。
このやり方は、以前、干野宜大先生にも伺ったことがある。
ベートーヴェン、ツェルニー、リストと続く系譜による
伝統的な練習方法だろうか。スレンチェンスカさんは
ホフマン、コルトー、ラフマニノフから教示を受けたって
ほんと凄すぎますね。。
生徒さん募集のこと
投稿日:2018-02-06
ピアノレッスンへのご応募やお問い合わせを
たくさんいただいております。 ありがとうございます。
3月の年度末に新年度のレッスンスケジュールを
組み直しますので、その後空きができましたら、
お知らせします。生徒さんの学年が上がるので、
調整がなかなか大変なのです。
16時〜18時半の時間帯は人気?なので
今後空きができるかどうかむずかしいです。
とても大事なことですから・・
いろいろなお教室を体験してみてください。そしてもし
多摩ピアノの森にいらしていただけたら、大歓迎です。
♪♪♪いっしょに楽しくピアノを弾きましょう♪♪♪
ピアノの音色の好きな方、上達したい方お待ちしています。
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
投稿日:2017-10-10
日曜日の午後
初台のオペラシティに行ってきました。お目当ては、ミュンヘン・バッハ管弦楽団。
カール・リヒターが創設した世界屈指の管弦楽団である。
大好きなのでバロックの室内楽を聴く機会は多くあるのだが、
今までで一番良かったのではないか!!と思うのです。
バッハの音楽はこんなにもまるでドイツ語のように
アクセントをつけるのかと思い知った。ふんわりとした
心地よいハーモニーの楽団が多い中で、
このつめたく澄んだ空気を作り出す楽団はなんとしたことだろう。
つめたいといっても、かさかさしてなくて、しっとりとしたドイツの
ふかーい森のなかに舞い込んだかのような空気が漂っている。
オペラシティ コンサートホールがこれまた良いのでしょうね。
日本屈指のコンサートホールだと思う。
大阪のシンフォニーホールがとてもいいらしいのだが、まだ
いったことがない。サントリーは、いい、いいと言われますが、
私は残響が長すぎて、あまり好みではない。
今回はオールバッハであったが、なかでも嬉しかったのが、
協奏曲です。オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットなどのソロに
美しい弦のハーモニーが加わりそれはそれは至福のひとときでした。
こんなに良いのを聴いてしまうと、CDはもちろん、他の楽団のは
聴けなくなってしまうなあ???
古楽器より、モダン楽器による演奏のほうが好きです。
しかし、もしこのホールで古楽器を聴いたら、また感じが違うかもしれない。
それくらい、楽器や箱・・あたりまえだけど大事です。
バッハはオルガンが一番得意だったそうだ。しかし好んで、クラヴィコードもよく
弾いていたという。今、平均律クラヴィーア曲集ばかり弾いているのだが、
というか、それしか弾いていないというか・・・だけど
バッハや、奥さんのアンナ・マグダレーナもクラヴィコードやハープシコードを
毎日演奏し楽しんでいたのかと思うと、信じられない気持ちになる。
300年以上の時を経て、極東の日本で皆がバッハを弾いている。
本当に、不思議に思うし、感激してしまう。
フランス組曲やイギリス組曲はもともと、クラヴィーアのための組曲としており、
フランスとかイギリスとかの名はついていなかった。
特にフランス組曲は、新しく迎えた妻のアンナの為に書いて
プレゼントしたもの。少しやさしく、そして少しずつ技量が上達するよう、
バッハの深い愛情が感じられて、お気に入りの曲たちである。
来月は、アンリ・バルダさんのリサイタルに行きます。
平均律からとなっているプログラム。
私のお気に入りを弾いてくれるといいな。
それとシューベルトです。楽しみです。
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