今村惇子ピアノ教室
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ブログ
ホルン
投稿日:2012-03-24
26日のコンサートの案内をくださったMisakiさんは、
ホルンを吹いています。 お教えしていた生徒さんの中で
他の楽器も学ばれた方は・・例えば、クラリネット、フルート
ヴァイオリン、東京音大の声楽にすすまれたかたもいらっしゃいました。
ピアノと旋律楽器を共に演奏されることは、相乗効果があってとても
いいことですね。 ピアノだけの方は、はなうたでもよいので(^◇^)
さらっている曲を歌ってみていただきたいです。どこまでがメロディの流れなのか。
一息で歌えるちょうど良い速度はどのくらいだろう?どこが、旋律の山なのだろうか?
ピアノを弾きながらでも離れていてもよいのでやってみましょう。
私は、最近弾きながら歌わなくなりましたが、以前は前の席の方にはたぶん
聞こえるくらいにうなっていました。歌ってではないですね・・・
その後、次の段階にすすみました。
それはどこにも緊張がなく身体を自由に使い、表現できるようになると
歌わなくても背中から肩〜腕〜手首〜指とすべて歌うために動きます。
しかしまず歌うこころがなくてはなりません。
旋律を一息でという表現を先ほどしましたが、小澤さんの話の中で
ブラームスの第1番交響曲の第4楽章の管 ティンパニの後
始めのホルンそしてフルートは息継ぎをなくすために二人の奏者が
つないで吹いているのだそうだ。1小節ごとに途中で短く重ね合わせながら交代する。
DVDで観ると本当にそうだった。ですから同じ音色でないといけない・・
それはそれは伸びやかで天からそそがれたように響きわたります。
スコアにも書かれているブラームスの指示なのに頑として一人で吹く演奏者もいるそうです。
指揮者のいうこともきかないのかな? 頑固ですね(笑)
ブラームス 交響曲第1番
投稿日:2012-03-17
小澤征爾さんの本は昔、「僕の音楽武者修行」を読んだことがある。
実に魅力的ですごい人だなぁと・・・度胸と強運とすさまじい努力が
あっての今の小澤さんなのだろう。
「世界のOZAWA!!」 日本人の「誇り!」
であるので、これはもっと聴いておかなくてはと思いブラームスを聴いた。
ドイツ音楽をカラヤンに仕込まれたとのことであるので。
第1楽章冒頭ティンパニで前進していくエネルギーが素晴らしく、
ライブのようだと皆が口ぐちに言っておられるので楽しみだ。
n??n しかし・・・最初のCの音がほんの少しだが高い・・
これはハ短調??であるはずだが、その色がない・・E♭も輝いているかんじだ。
そうか〜ピッチが高いのだ。 カラヤンが高めのピッチをとることは知っていたが
小澤さんもであったかー(弟子であるから当然か!)
う〜ん・・・ブラームスのこの第1番は、ベートーヴェンの第10番と言われるくらいに
本人の過剰な意識と厳粛な作曲態度が感じられる。
作曲期間20年という歳月が、それを物語っている。
決してベートーヴェンに対抗するのではなく、自分が継承していかれるのだろうか、
そして多少おびえながらも確実に強い意志をもって歩みをすすめ、越えていこうと
しているのが冒頭の音楽であると思う。このCは、決意のCだ。
カラヤンを聴いてみるとやはり高かった。たぶん444くらい?
現在もアメリカのオケが440、日本が442、ヨーロッパが440〜444だろうか?
カール・ベームの伝説の1975年ライブのDVDを聴いてみよう。ブラームスが入っている。
高揚感や爽快感が音楽の本質だろうか。
ピッチを高くとらなくても情熱は伝わるはずなのだが・・・。
小澤征爾さんと、音楽について話をする/村上春樹
投稿日:2012-03-14
2012.3.7
小澤征爾さんが体力回復のため、1年間の休養をとられると発表がありました。
食道ガンを克服され、復活コンサートも行われました。
1月に天皇皇后両陛下の御前で30分だけ指揮をされましたが、体力の消耗が激しく
その後のオペラ「蝶々夫人」はやむなくキャンセルとなりました。
新年に是非読みたいと買ってあった本
「小澤征爾さんと、音楽について話をする」 をやっと手にとることができた。
〜始めに〜から、村上春樹さんの珠玉のことば
小澤さんが癌に冒されたことは、音楽界にとっても僕にとっても (そして
もちろんご本人にとっても)まことに心痛む事件だったが、こうして音楽について
腰を据えてじっくり語れる時間が生まれたことは、それによってもたらされた数少ない
「良き側面」のひとつだったかもしれない。英語の表現にあるように、
どんな暗雲の裏も日に輝いている。
そしてインタビューというよりは、お二人の語らいという様子ですすんでいく。
村上春樹さんの音楽通には驚くばかりで、ど〜んだけレコードからCDまで
持っておられるのか!と思う。
またコンサートのこともよく覚えていらっしゃる。本当にすごい!!!
小澤さんの師匠であるカラヤン、バーンスタインの話。オケの話。
グールド、内田光子、ゼルキンなどピアニストのこと。題名の通り
音楽の話がもりだくさん(^v^)
そしてまたまた春樹さんの〜始めに〜から、小澤さんへの言葉
小澤さんが少しでも長く、少しでも多く、「良き音楽」をこの世界に与え続けて
くれることを、僕は心から希望している。「良き音楽」は愛と同じように、いくら
たくさんあっても、多すぎるということはないのだから。そしてそれを大事な燃料
として取り込み、生きるための意欲をチャージしている人々が、
この世界には数えきれないほどたくさんいるのだから。
私もそのうちのひとりです。 ご回復され復活される日を心から願っています。
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