今村惇子ピアノ教室
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ブログ
伴奏者
投稿日:2013-12-03
日本で聴くことのできるピアノ伴奏者でとても好きな方は
森島英子さん。勿論ソロのピアニストとしても素晴らしい方。
笑顔も可愛らしく金髪がとてもよくお似合い (*^_^*)
森島さんは知的に構築された音楽を落ち着いた中で
再現してゆくピアニストである。ほとんど上体が動かず、特に
頭が決してふらつくことがない。明晰な頭脳から、磨き抜かれた音が
紡がれていく。しかし即興性がないというわけではない。
心あたたまる楽しい曲だと一緒にくちずさんでいることまである。
本当に素敵なピアニストです。
藤本史子さんも素晴らしい。残念ながら生で聴いたことがないのだが、
森島さんとは対照的に身体いっぱいに情熱的に演奏されている。
とても情緒ゆたかに歌い上げるピアノなのでかえって歌い手さんの方が
大変かもしれません。ピアノ素晴らしすぎ・・・みたいな。
声楽家のNoriko先生がお薦めの河原忠之さんは、コンサートの
中で数曲だけ聴いたことがあり、全体を通してすべて河原さんの
ピアノという機会がまだないのですが、先生がおっしゃるにはとても
あたたかくて、素晴らしいピアノであるとのこと。日本歌曲研究会で
河原先生のレクチャーに参加した時、その人柄もお優しくて
素敵な方だなと感じました。
海外では共演者ということでは
クララ・ハスキル ラドゥー・ルプー
マリア・ジョアン・ピレシュが好きですね。
4月にナタリー・デセイ(サントリー)行きます。
ピアノはフィリップ・カサール 楽しみです。
東京芸術劇場のほうもまもなく販売になると思います。
音質は芸術劇場のほうがよいかもしれませんね。
サントリーはふくらみすぎて、繊細さに欠けてしまうかも・・です。
モーツァルトとドーパミン
投稿日:2013-09-18
優しいお母さんの続きです。
幼児教育や子育てにとって大切な脳内ホルモン
ドーパミン
ドーパミンは、子どものやる気をおこさせ、前頭連合野を豊かに発達させる
重要なものです。
前頭連合野とは、思考・学習・決断・創造力・集中力・意欲・人格といった人間
ならではの高度な機能を担当しており、社会的知性や感情的知性といったEQや
さらには自我といった知性の中でもより高度なものがここから生まれます。
このドーパミン分泌に一役買っているのが、お母さんやお父さんの「愛情」エッセンスです。
愛すること・優しく抱きしめてあげること・幸せを感じさせてあげることはもちろんですが、
とくに「達成感」を与えてあげること、小さな成功体験を積み重ねること、誉めてあげること、
興味や好奇心をもたせること、楽しく何かに集中することなど、そのような時に子どもの脳の
奥底でドーパミンが溢れ出します。 〜幼児教育辞典より〜
モーツァルトが求め続けた「脳内物質」 という本を読んだ。
その中にモーツァルトは子どもの頃、ドーパミン欠乏によるてんかん症を患っていて、
自らの病いをいやすために無意識のうちにドーパミン合成する心地よい音を求めて
膨大な量の曲を作曲していったのではないだろうか・・。 という仮説があった。すでに
世界で広く認められてきているそうである。
一時、モーツァルトを聴くと頭がよくなるといって、大学生に実験をしてIQのテストを
行ったりしていた。実際テストの点はあがるのだが、それはシューベルトでも
あがったそうである。 高周波音域で透明感のある美しい音楽がドーパミンを
発生させることは確かだそうである。
人間のやる気は好きなことからしか生まれないのだろう。
好奇心旺盛な子どもたちにより楽しく、感動を与え続けられるように
ピアノの指導をすることを何より大切に思っています。
完璧主義
投稿日:2013-08-12
完璧主義の功罪について
前回のブログに書いた一時でも時を忘れるほどに
練習する時間が持てないと技術の上達はなかなか望めない・・と。
ふと思った。そうだ私は完璧主義なほうだったなぁと。
幼い頃から・・すべてにおいて。
でも大学の頃からは完璧主義という言葉にあまり良い印象を
持てなくなっていった。ピアノで完璧というと何か、ただ間違えずに弾く
というような印象が持たれるからだ。
時を忘れるほど夢中になるというのは完璧主義のなせる技ではないかと
気づいたのである。その努力はつらいものではない。生まれ持っての主義
なのでそうしないほうがつらいのである。生まれ持ってのといったのは、
私の両親は決して完璧主義ではないのだが、祖母が徹底した完璧主義。
OttOも完璧主義だが、やはり両親はそうではなく祖父がそうだった。
私たち二人をみると隔世遺伝になっているのだ。そして二人とも決して親から
完璧主義を押しつけられたことはない。
スポーツの世界でいうと、ダルビッシュ投手のあの球種の違いを同じフォームで
投げ分けるテクニック。イチロー選手の徹底した練習と自己管理。これは、
生まれ持っての完璧主義による努力のたまものではないだろうか。
つらい努力ではなく、本人がしないではいられないのだと思う。
今は完璧主義に悪い印象は持っていない。そのために本人にとっては
つらくもなんともない努力ができてしまうのだから。
でもその結果には完璧を求めずにこれだけやったのだから満足と思えれば
よいのだと思う。
功罪については、音楽性まで含めた完璧主義であれば、
なんら悪いことはないのかもしれない。
ミケランジェリ、ツィメルマン、グリモーなどは強迫性の心身症を
持っているのではといわれるくらいの完璧主義だ。
ピアニストにはきっと多いだろうと思う。
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