レッスン楽器


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井上ピアノ教室


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さくら草の便り

投稿日:2014-05-03

ウォーキングの途中、小学校の校庭の片隅から可愛らしい声が聞こえてきました。シロツメクサの花畑の上に、幼稚園くらいの女の子3,4人が腰を下ろし、一心に花冠を作っています。そこだけ別の時間が流れているような、ほのぼのとした光景でした。

 

帰りがけ、ポストに思いがけずきれいな封書を見つけました。淡い色合いのさくら草の封筒。見ているだけで心がなごみ、幸せな気持ちに包まれました。手紙を読んでいると、友人の笑顔が目に浮かびます。優しい声が聞こえます。なんでもメールで済ませてしまう今日、手紙というのは、なんと相手を豊かな気持ちにさせてくれるものなのでしょう。

 

そうだ、連休中に私も一日だけ「ふみの日」を作ろうと心に決めました。なかなか会うことができない友へ、海外でがんばっている友へ、遠くへ引っ越してしまった生徒さんへ、お世話になった先生へ。いきなり便箋では挫折しそうなので、まずは絵はがきからトライしてみましょうか。

 

平塚海岸の夕映え

投稿日:2014-01-06

穏やかな天気に恵まれた三が日でした。皆さまどのような新年をお迎えでしょうか。

 

久しぶりに海辺の道を歩いてきました。夕日が箱根の山並みを茜色に染めてゆきます。刻一刻と移り変わってゆく空の色。日が沈み、夜の帳が下りるまでの空は、どうしてこんなに神秘的なのでしょうか。時間がゆったりと流れていくような気がします。

 

いつの間にか空は深い藍色の世界に包まれ、箱根連山のシルエットがくっきりと浮かび上がってきました。山の背にはまだ、ほんのりと茜色が残っています。

 

明日も、良いお天気になりそうです。

 

今年も皆さまにとって、幸多き年となりますように…

 

 

 

春待月

投稿日:2013-12-18

鈍色の空から今にも雨か雪が降り出してきそうです。

郵便受けに、思いがけない方から喪中はがきが届いていました。日が短くなり、冷え込みがきびしくなるこの時期、大切な方を亡くされたご家族はどんなお気持ちで過ごされているのでしょうか。そう思うと胸が痛みます。

 

街にはイルミネーションがきらびやかに輝き、あちこちからクリスマスソングが聞こえてきます。その賑わいが遠い別世界のように感じられ、家にこもりがちだった時に、こんなことを書いて送ってくれた友人がいました。

 

 「12月の別名を知っていますか?春待月というのだそうです」

 

春待月、春を待つ月。そう考え始めたら、冷え切っていた心の中がじんわり温かくなってきました。あわただしい年の瀬にちょっと足を止め、自分のことを思い出してくれた人がいる。それも、うれしかったのかもしれません。

 

雪景色のクリスマスカードだったらお送りしてもいいでしょうか。春待月のことを、そっと書き添えてみようと思っています。


 

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