レッスン楽器


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井上ピアノ教室


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小さな春

投稿日:2014-01-13

年明けのレッスンが始まりました。「一人で飛行機に乗っておばあちゃんの所に行ったよ」「お母さんが私の大好きな黄色いぐるぐる巻き(伊達巻かな?)を作ってくれたの」「富士山から上る初日の出を見に行ったんだ」「初めて雪国に行ってそり遊びをしたよ」皆さん、それぞれお正月の思い出をたくさん抱えてレッスンに来てくれました。「冬休みに作りました!」と自分で作った紙芝居を持ってきてくれたお友達もいます。また、続きを待っていますね。

 

今朝、ふと気がつくと、黒い土から小さな緑の芽が顔を出していました。秋に植えたチューリップの球根。毎日少しずつ水をやってきました。ピアノのおけいこを続けるというのは、土を耕し、球根を植え、花を育てることに、とてもよく似ていると思います。秋に球根を植えてあとは放りっぱなし、というのでは、春にきれいな花を咲かせることはできません。めんどうだから、と気が向いた時だけバケツで水をやったらどうなるでしょうか。そんなことをしたら、球根はいっぺんに腐ってしまいます。毎日休まず、少しずつ水をやり続けることが大切なのですね。

 

生徒さんが、いつの日か自分らしい花を咲かせることができるよう、ささえてゆくことができたらと思います。

 

 

 

クリスマス会が終わって

投稿日:2013-12-23

丹沢の山々のてっぺんは、ここ数日の冷え込みで粉砂糖をふりかけたように白くなっています。

クリスマス会は、今年もドイツの古い教会で歌われた「きよしこの夜」の合唱を聴きながら始めました。パイプオルガンの調べと清らかな歌声に耳を傾けていると、波打っていた心がだんだん静かになっていきます。おや、教会の鐘の音が聞こえてきました。幾重にも折り重なるように響き渡っていく鐘の音…。そろそろ小さなコンサートの幕を開けましょうか。

 

 

ミニコンサートは、自分の好きな曲を自由に選んで演奏していただきました。知っている曲が聞こえてくると、メロディーを一緒に口ずさんでいる生徒さん、音楽に合わせて身体をスイングさせながら聴いている生徒さんもいます。サックスの演奏を聴いたあと、金色の楽器を順番に吹かせてもらうことになりました。けっこう大きくて重たいのですね。スーッ、スーッ。なかなか音が出ません。お姉さんも悪戦苦闘しています。とその時、プォーッ!小さな幼稚園の生徒さんが、思いもよらぬ大きな音を出してみんなびっくり。笑いの渦となりました。

 

「もろびとこぞりて」「神の御子は」「まきびとひつじを」「ひいらぎかざろう」などのクリスマスキャロルは、幼稚園や学校で歌われることはほとんどなく、生徒さんにはなじみが薄いようです。昔から歌い継がれてきた讃美歌の中には美しい曲もたくさんあるので、12月になるとレッスンの合間に少しずつご紹介しています。今日は初めて参加した生徒さんも、お兄さんお姉さんと一緒に一生懸命クリスマスソングを歌っていました。毎年、思い出の引き出しの中に、一曲ずつでもお気に入りの歌が増えていってくれたらと願っています。

 

 「こびとのくつや」のお話のあとは、待ちに待ったおやつタイムです。今年も、手品師の異名を持つR君が、見事な芸でみんなをあっと驚かせてくれました。「いつどこでゲーム」では、幼稚園の生徒さんも大活躍でしたね。

 

今年も一年間、生徒さんの笑顔から大きな力をいただいて、歩み続けることができました。心より感謝しております。ご父兄の皆様にも、レッスンの送り迎えやおうちでのお稽古など、ご協力いただきありがとうございました。


ご都合が悪くて出席できなかった生徒さん、、受験でお休みされている生徒さん、そして、卒業してそれぞれの場で活躍されている方々のもとにも、幸せがたくさん訪れるクリスマスとなりますように…

 

 

追記:「きよしこの夜」は、 ライプツィヒ、聖トーマス教会合唱団の演奏です。J.S.バッハも、長年この合唱団の音楽監督として活躍していました。1980年に録音されたこの「聖トーマス教会のクリスマス」というCDは、残念ながら廃盤になってしまったようです。演奏のはじめと終わりに聖トーマス教会の鐘の音が入っています。

 

 

 

 

 

 

クリスマスの足音

投稿日:2013-12-08

穏やかな小春日和が続いています。

街に飾られ始めたクリスマスツリーも、出番を間違えたかのようにはずかしそうです。

        

クリスマス会には、自分のお気に入りの曲を選んで弾いてください、とお伝えしています。

「大好きな『喜びの歌』がもう一度弾きたいな」

「やっぱりクリスマスの曲がいいわ」

「お友達と連弾してみたいな」

皆さん、張り切って練習しています。そんな中で、ある大きな生徒さんが、

「幼稚園の生徒さんも見えるのですか?それなら、小さい子にもわかりやすい曲がいいと思うのですが」と。                 

誰かの喜ぶ顔を想像しながら曲を考える。これもまた素敵ですね。

 

二人であれこれ相談したあと、「星に願いを」のちょうど良い編曲があったので弾いてみました。

彼女も、これなら弾いてみたいとにっこり。

 

クリスマス会の日、先輩の想いが小さな生徒さんに届きますように…


 

 

 

 

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