今村惇子ピアノ教室
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ブログ
モーツァルトとドーパミン
投稿日:2013-09-18
優しいお母さんの続きです。
幼児教育や子育てにとって大切な脳内ホルモン
ドーパミン
ドーパミンは、子どものやる気をおこさせ、前頭連合野を豊かに発達させる
重要なものです。
前頭連合野とは、思考・学習・決断・創造力・集中力・意欲・人格といった人間
ならではの高度な機能を担当しており、社会的知性や感情的知性といったEQや
さらには自我といった知性の中でもより高度なものがここから生まれます。
このドーパミン分泌に一役買っているのが、お母さんやお父さんの「愛情」エッセンスです。
愛すること・優しく抱きしめてあげること・幸せを感じさせてあげることはもちろんですが、
とくに「達成感」を与えてあげること、小さな成功体験を積み重ねること、誉めてあげること、
興味や好奇心をもたせること、楽しく何かに集中することなど、そのような時に子どもの脳の
奥底でドーパミンが溢れ出します。 〜幼児教育辞典より〜
モーツァルトが求め続けた「脳内物質」 という本を読んだ。
その中にモーツァルトは子どもの頃、ドーパミン欠乏によるてんかん症を患っていて、
自らの病いをいやすために無意識のうちにドーパミン合成する心地よい音を求めて
膨大な量の曲を作曲していったのではないだろうか・・。 という仮説があった。すでに
世界で広く認められてきているそうである。
一時、モーツァルトを聴くと頭がよくなるといって、大学生に実験をしてIQのテストを
行ったりしていた。実際テストの点はあがるのだが、それはシューベルトでも
あがったそうである。 高周波音域で透明感のある美しい音楽がドーパミンを
発生させることは確かだそうである。
人間のやる気は好きなことからしか生まれないのだろう。
好奇心旺盛な子どもたちにより楽しく、感動を与え続けられるように
ピアノの指導をすることを何より大切に思っています。
大人のいない国
投稿日:2013-09-17
「大人のいない国」
鷲田清一 内田樹 対談+著
言葉を限りなく深く深く読み解く知の巨人お二人の対談は
なるほどそう考えれば確かにーと、うなることしきりだ。いかに
自分がものごとの表層面で生きているかを気がつかせられる。
〜転載〜
人々がその「かけがえのなさ」に気づかず、蔑ろにしているものに
注意を促し、その隠されていた価値を再認識させる言葉の働きを
古い漢語では「祝」と呼ぶ。 (内田樹)
「国誉め」という自然の美しさや雄大さをうたに詠む古詩は、単にうたう
ことが目的ではなくて、歌うことによってその対象のもっている内的な生命力
というものを、自分と共通のものにする、自分の中へ取り入れる。
相手に向けた誉め言葉はその人にかけがえのない存在や生きる力を喚起
させるのだ。
その「祝」とは反対にあるのが、「呪」という。
これは呪詛するもの自身には直接的な利益をもたらさないが、他者が傷つき
穢される。批判や口コミというものがある。
ネットでの批判は自らの名を明かし「自分の言葉の責任を引き受ける」という
場合にのみ批判と呼べるのだと内田先生は書いている。匿名によるものが、
この「呪」にあたる。発信者が特定されない。誰から到来したものかわからない
発信者の情報の欠如が呪いを機能させる。
「呪」とは怖ろしいことだ。
誰しも聖人君子ではないので、意地悪なことを考えたり、あの人やだなぁと
思ったりすることがあるでしょう。そういう時に何か痛い目にあったり、転んだり
したという経験はありませんか?
そんなとき私は罰が当たったというよりは、なんでも自分にかえってくるものだな〜
と感じる。 良い行いをしていれば、きっと良いことがかえってくるのでしょう。
「大人のいない国」にはドキっとすることがたくさん書かれています。
優しいおかあさん
投稿日:2013-09-01
現在のお教室でピアノの経験をお持ちのお父さま、お母さま
たくさんいらっしゃいます。こどもたちが音楽を楽しむ環境に恵まれていると
いうのは本当によいことだと思います。幼児期から7〜8歳くらいまでは
特に音楽を楽しむ、好きになる土壌つくりのときといえるでしょう。このときに
いろんなジャンルの音楽を聴いていただきたいと思います。
私は音楽に合わせて踊るのがすきでしたが、オーケストラの演奏を観て
一緒に指揮を始めるお子さんもいらっしゃるかもしれません。
音楽に音に魅せられてほしい・・・
虜になるのは、興味と好奇心でわくわくしているからなのです。
音楽は決して怒られてやることではありません。幼児期に練習をいやがって
泣きながらやらせるというのは、特によくないと思います。
やりたいことや興味がほかにあるのですね。でもだからだめということではなくて、
いつがんばろうという気持ちになるかはわかりません。
音楽に満ちた環境と優しい眼差しで見守ってあげてほしいと思います。
毎日練習する習慣をつけること、そしてそれができていないときに注意したり
しかることもあるでしょうが、ピアノを一緒に練習するときに
間違えを強く指摘して泣きながら練習させるのは特によくありません。幼心に
黒いピアノが魔物のようになっていきます。そういう子どもはすぐにわかります。
レッスンのときに一曲弾くとパッと私の方を振り返ります。どうだったか私を見て
そして間違えてしまったところの言い訳をしたりします。
だいじょうぶ。のびのび弾いてごらん?弾き終わったら自分でどうだったかな、
って感じてごらん。 と安心させます。
どうか家では良き理解者(毎日練習するって大変なことです)であり、
応援団でいてあげてください。
3歳で始めたピアノですが、私は泣きながら練習したことはありません。小学校2年生
のときの先生に「そんなんではベートーヴェンの音は出せないよ」と言ってもっともっと
強くと迫られたときに不覚にもポロリと涙がこぼれたことがありますが・・
最近感じるのは、たぶんおうちでとても厳しいご家庭のお子さんだと思われますが、
私にレッスン時の態度を怒られても、頭の中は{このこと先生はお母さんにいうだろうかー}
で占められていて、話をきちんと聞けないお子さんがいらっしゃいます。
あら、うちの子かしらーと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
そのようなお子さんは結構いらっしゃいました。
ひととおり話して聞かせた後、
「ねえ先生、今のことお母さんに言う?」 と叱られた内容よりそちらが気になっている。
親がピアノを習った経験があるとついつい「ほら間違えてる!」とキッチンから
叫んだりしちゃってませんか。大丈夫でしょうか?
家でもお教えくださるとすすみが早く上手になりますが、いつも先生の前で弾いている
のは息苦しいですので、ひとりでピアノと対話して練習する機会もつくってください。
レッスンで間違いは直していけばよいのです。はじめての曲はまずゆっくり弾こうねー
と促してあげてください。上手にひかなきゃ、速くひかなくちゃという気持ちをなくして
練習中間違えても子どもがキィーーとならないようにしたいですね。
むずかしい場所は、ゆっくり丁寧に練習することが大事です。
一日一日一歩一歩必ず進歩していきます。確実に良くなっていきますので
その時にうんとほめてあげてください。
どうか優しいおかあさんでいてください。そして子どもの健やかな自立を促し、
おかあさんの前だけではなく、よそでもきちんとできるように。
「天知る、地知る、己知る」 母の教訓です。
幼少期から私はこれで育てられました。ちょっと古い・・かな?
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