今村惇子ピアノ教室
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ブログ
ブルグミュラー
投稿日:2011-11-30
J.F.F.Burgmuller (1806〜1874)は、ドイツに生まれ、その後フランスで、ピアノ教授
作曲家として活躍しました。日本では、Op.100の「25の練習曲」がよく知られています。
「アラベスク」 「貴婦人の乗馬」など。
今日注目したいのは、作品109の「18の練習曲」です。以前からずっとこの曲集は
使いたいと思っていましたが、25の練習曲の後、またブルグミュラーはどうだろう?
シューマン、カバレフスキー、ギロック、キャサリン・ロリン、タンスマン、メンデルスゾーン
シューベルト、シベリウスと初級後半にはたくさんの作曲家を用いてきた。
でもこの「18の練習曲」は、ロマン派の入り口にはとてもよいと思うのだ。内容も技術的にも
「25の練習曲」よりずっと高度になっており、後にリストやショパンを弾くための技術を
短い曲で学べるようになっている。といっても、ちょうどブルグミュラーは、ショパンやリストと
同年代なのだが・・・1曲が見開き1ページくらいなのが、子どもにはとてもよい。
おすすめの曲は、
1、ないしょ話 2、真珠 5、泉 6、陽気な少女 8、アジタート 10、すばやい動き
13、大雷雨 14、ゴンドラの船頭歌 18、つむぎ歌 特に「泉」は美しく、なかなか難しい!
そしてちょうどこの頃のツェルニーは30番だと思うのだが、30番すべてを弾かなくても
これらの曲集をこなすことで充分次のステップに上がれると思う。
もしできれば、「ツェルニーの左手のための練習曲Op.748」や
「クレメンティの音階のための練習曲」をあわせると充実するのではないでしょうか。
「左手のための練習曲」は、ツェルニーの作品番号748番というすごい数字!!!
ツェルニーがまだまだ足りないと思って書いたのでしょうか・・・とても即効性のある曲集です。
再来年のニューイヤーコンサートでは、ブルグミュラーの「18の練習曲」を弾く生徒さんが
増えるかもしれません。
内田光子ピアノリサイタル
投稿日:2011-11-06
4日(金)サントリーホールにて
内田光子ピアノリサイタルを聴いた。
颯爽と現れた内田さん、パンツスタイルのステージ衣装が
かっこいい!!
プログラムの初めにモーツァルトの幻想曲ニ短調が追加されたのだが、
これが残念だったというか、良かったというか・・・もちろん演奏は素晴らしい。
練りに練ってあり、音も真の脱力からのピアノの音。透明な雑音のない・・・
しかしここですぐ左後ろから、軽やかなピアノの音がした。エッ?なに?
たぶん録音の赤いポッチが押されずに再生ボタンだけが
入ってしまったのだろう。 や・め・て・ください!!!
もうー最悪 「 憤怒 」
でもこれが次のシューマンだったらと思うと恐ろしい・・・です。
内田さんも2曲目のシューマンの前でこちらを振り返りー
何か言い出しそうでした。やっと思いとどまって、
「ダヴィッド同盟舞曲集」が始まりました。
こちらもさすがにホッとしましたね。どうなることやらと心配しました。
前にやはり満員のサントリーホールで
キース・ジャレットのソロコンサートの時でした。
咳込む方が少々いらしたら、突如キースは立ち上がりこちらを向いて
「僕はすごい集中力でパフォーマンスしているんだ。君たちは何も
していないだろう?せめて静かにしてくれ!」といって、しばらく座ったまま
じっとしていた。やがて静かにまた弾き始めてくれたが、私たちは怒られて
ちょっときずついたが、その後はおりこうさんにしていた。
本当にあの超満員のサントリーホールが最後までシーーーンとしていたのだ。
やればできるのだ。
でも今からの風邪の季節にはむずかしいかもしれませんね。
内田光子さんも咳払いは多々ありましたが、気になさらずに
演奏していらっしゃるようでした。
ダヴィッド同盟舞曲集は、全然舞曲のようではなく、どちらかというと舞踏を
思わせる。後半に乗ってきて、私の大好きな14番からさきなどは、
夢を見ているようで美しすぎました。
ピアニスト瀬川玄さんもつぶやいていらっしゃいます。
あの内向的なダヴィッド同盟に2千人が熱狂的な拍手喝さいを
送っているこのカルチャーショック!!と。
とにかく素晴らしかった。
瀬川さんは終演後、あまりの演奏の素晴らしさにお礼を言いたくて
楽屋に内田光子さんを訪ねたそうである。
内田さんは、「神様はいるの。今日本当にそれがわかった。」
「この会場で弾けてしあわせ!」と・・・おっしゃったそうだ。
ーよかったー
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