井上ピアノ教室
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ブログ
自分のペースで
投稿日:2014-05-09
発表会の曲を始めて約1ヶ月が経ちました。皆さん四苦八苦しながらも、一生懸命に取り組んでいます。「現代曲のリズムって、おもしろいけれど難しいな」「左手が主役(メロディー)になると、思うように進まないよ」など、悩みは尽きることがありません。どうしてもうまくいかない数小節。そこを毎日、何度も繰り返し練習するのは本当に根気のいることですね。
今は山登りでいうと、ちょうど中腹にさしかかったあたりでしょうか。樹木におおわれて視界は開けず、木の根っこが行く手を阻んでいるところがあったりします。坂もだんだん急になってきて、一番しんどい時かもしれません。でも、山のてっぺんまで、あとひとがんばりです。
頂上にはきっと、登りきった人にしか見ることのできない景色が広がっていることと思います。
ゆっくりでもいいのです。自分自身の目標に向かって、一歩ずつ登っていってくださいね。
五月の風に誘われて
投稿日:2014-05-06
さわやかなお天気に恵まれた連休後半、皆さまいかがお過ごしでしたか。我が家はちょっと早起きして、信州の安曇野へ行ってきました。
八王子から「あずさ1号」で松本へ。雲ひとつない青空だったので、大糸線をふらりと途中下車、てくてく歩くことにしました。折り紙を並べたような水田の向こうに、屏風のようにそびえる残雪の北アルプス。雄大な山並みを眺めていると、何もかも忘れ、心が解き放たれていくような気がします。もうすぐ田植えが始まるのでしょうか。田んぼには水が引き込まれ、鏡のように北アルプスの山々を映し出しています。聞こえてくるのは、小川のせせらぎと風の音だけ。いつまでも歩いていたいような小径でした。
蔦のからまる碌山美術館。生命力あふれる作品と美術館の落ち着いた佇まいに心惹かれ、何度か訪れています。1879年、安曇野で生まれた荻原碌山は、画家をめざしてニューヨーク、パリへ留学しますが、ロダンの「考える人」を見て衝撃を受け、彫刻家を志すようになります。帰国後、30歳の若さで他界。最後の彫刻となった「女」の像は、我が身を削り、この作品を作ることにすべてを注いだ碌山の魂が宿っているようで、胸を打たれました。
さくら草の便り
投稿日:2014-05-03
ウォーキングの途中、小学校の校庭の片隅から可愛らしい声が聞こえてきました。シロツメクサの花畑の上に、幼稚園くらいの女の子3,4人が腰を下ろし、一心に花冠を作っています。そこだけ別の時間が流れているような、ほのぼのとした光景でした。
帰りがけ、ポストに思いがけずきれいな封書を見つけました。淡い色合いのさくら草の封筒。見ているだけで心がなごみ、幸せな気持ちに包まれました。手紙を読んでいると、友人の笑顔が目に浮かびます。優しい声が聞こえます。なんでもメールで済ませてしまう今日、手紙というのは、なんと相手を豊かな気持ちにさせてくれるものなのでしょう。
そうだ、連休中に私も一日だけ「ふみの日」を作ろうと心に決めました。なかなか会うことができない友へ、海外でがんばっている友へ、遠くへ引っ越してしまった生徒さんへ、お世話になった先生へ。いきなり便箋では挫折しそうなので、まずは絵はがきからトライしてみましょうか。
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