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高木piano教室


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小澤征爾先生

投稿日:2024-09-25

夏も終わりになると思い出す光景があります。

30年近く前の9月、まだ大学の研究室勤務だったころ。

実家の父と待ち合わせて、長野県松本市でのサイトウ・キネン・オーケストラを聴きに行くために

新宿発のあずさに乗車して座席を探していたら、、、なんと前方にご本人とすぐに分かるあの髪型の小澤征爾先生がいたのです!

今なら話しかけられただろうに、、当時は若くて恥ずかしいのと、心臓のドキドキが勝ってしまい、あ!と口を開けて一瞬立ち止まって固まってしまったのです。

そうしたら、なんと小澤征爾先生が気が付いてくださり、ニコっとあの人懐っこい笑みと目配せをしてくださり、、、。夢の一コマを体験できたのです。

後ろから人の列が押し寄せていたので、そのまま一礼をしたかしないかで通過してしまい、、、。

2月の訃報のニュースは実家の父が亡くなったのも重なり、暫く気持ちが下がったままでした。

あの日の素晴らしかった演奏と、日本の指揮者の存在を世界に広めた功績と、そして音楽への情熱と愛、常に勉強を怠らなかった姿勢と、

あの誰をも包み込む笑顔と。日本人で唯一ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮した功績と、、。

偉大な日本人音楽家を無くした喪失感と、小澤征爾さんの音楽会を楽しみにしていた父を思い出す今年の夏の終わりでした。

 

 

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