ピアノ教室コンセール・イグレック♪
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曲紹介
- エリーゼのために
- 作曲者:ベートーヴェン
初心者の皆さんがぜひ弾きたいと思う1曲ですね。イ短調3/8拍子、1810年に作曲されました。イ短調の属音miとその半音下のre♯が揺らめきアウフタクトで始まるこの有名なメロディ、語りかけるように重たくならないようにしましょうね。2・3・4小節目の冒頭の上行する3つの音を感じて弾くと流れが出ます。また6・7・8小節目のラ・シ・ラに解決音があります。23小節目からは細かい右手の音型につられて1拍めにアクセントがつかないように注意しましょう。59小節目の左は一音一音指を換えて手首の上下の動きをつかって滑らかに弾きましょう。ここはまるで心寄せる想い人にむけてのベートーヴェンの心臓の鼓動のようですね。80小節からの半音階は少し親指を高くして指をしな垂れた恰好にすると弾きやすくなりますよ。
- 小犬のワルツ
- 作曲者:ショパン
小さなお子さんがショパンの曲のなかで一番に弾いてみたい、と思う憧れの曲ではないでしょうか。ショパンの19曲あるワルツの第6番、変ニ長調、複合三部形式。最初の4小節の序奏の後半は、2小節で拡大3拍子になるヘミオラとも考えられます。5小節めからは4小節×2ごとに「問いと答え」のように呼応する対話としてフレーズを読んでゆくとまとまりやすくなります。Minute Waltzと呼ばれているほど軽やかで速いパッセージですが、指先のロタシオンと手首の柔軟性を使って変ニ長調の音階をある程度のテンポで弾けるよう、予めよく練習しておきましょう。装飾音はプレッションのワンアクションで軽やかに音をコントロールできるとよいですね。あと意外にむずかしいのが左手の音色です。指先はどの音もプレポジションで鍵盤に触れたところで構え、手首を使ってそっと押しこむような技と訓練が必要です。この左手の技法は他のどのワルツにもつながります。
- 華麗なる大円舞曲第1番 作品18
- 作曲者:ショパン
ショパンのワルツの中でとても人気のある華やかな曲です。ショパンがワルシャワを発ちパリに落ちつく前に、ウィーンで作曲されました。華やかさばかりが目立っていた当時ウィーンで大流行していたテンポの速い舞踊音楽としてのウィンナワルツとはひと味違う、音楽性豊かなものを模索したと言われています。しかしながら形式的にはウィンナワルツのリズム=1,2,3、2,2,3、3,2,3、4,2,3、5,2,3、6,2,3、7,2,3、8,2,3と感じながら、8小節を1単位に譜を読んでゆきましょう。そして8小節めのところで次のフレーズを呼吸で感じてみるとよいでしょう。冒頭の4小節は序奏、この同音連打でもプレッションを使うと流れのある躍動感あるパッセージが作れます。Codaの前、第229〜238小節間の10小節には233,234小節の2小節が挿みこまれています。4+2+4小節の中でリズムを感じ、休符のあいだも息遣いを感じてくださいね。239〜242の4小節は、次に来るCoda の序奏になります。最後のE♭音は単独小節です。テクニック的な課題は「小犬のワルツ」と同じですね。小品がきちんとこなされていれば規模の大きな曲でも応用が利きますよ。あとは曲の流れをどう掴むかが、ポイントになります。さぁ、本格志向の演奏を楽しんでくださいね。