レッスン楽器


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富田ピアノ教室


インタビュー

ピアノを通して音楽の楽しさ、素晴らしさを伝えたい

ご自身のピアノとの出会いを教えてください。
  • 富田久代
    (トミタヒサヨ)
  • 6歳よりピアノを習い始める
  • 埼玉県立伊奈学園総合高等学校卒業
  • 文教大学教育学部中等教育課程音楽専攻卒業
  • 同研究科修了
  • ピアノを國土浩子氏、峯村操氏、杉谷昭子氏に師事
  • 1994年夏、シオン夏期音楽アカデミーにて、F・W・シュヌア氏に師事
  • 2003年夏、ポーランドワルシャワ音楽院夏期アカデミーにてドツキェヴィチ氏に師事。
  • 1997年、カワイクラシックオーディション入賞
  • 2010年 第一回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan 東京本選優秀賞
  • 全日本ピアノ指導者協会会員
 家に母の古いピアノがありましたので自然と小さい頃から触ったりして、遊び感覚で弾いていました。習い始めたのは幼稚園に入ってからです。それから高校入学前まで同じ先生に習い、高校入学後、別の先生に師事し、今でもその先生のご指導を受けています。
  音楽の道を選んだのは、母の影響も大きいと思います。母は、私が小さい頃から折りにふれていろいろなコンサートやお芝居、バレエの舞台などに連れて行ってくれました。ですので、始めた頃の私はけっして練習熱心な生徒ではなかったのですが、そういう生の舞台の素晴らしさというものを小さい頃から肌で感じる経験をさせてもらったことも、ピアノをずっと続ける上で大きかったような気がします。
ごく自然にピアノの教師を目指されたのでしょうか。
 母が小学校教師だったこともあり、自分も将来は学校の先生かピアノの先生になりたいということは、幼い頃から思っていました。ピアノの他にも、小学校高学年のときには学校の金管バンドに入り、中学校でも吹奏楽部でトランペットを吹いていました。いろいろな楽器に触れることで、音楽の世界の広さ、奥深さ、そして楽しさをさらに感じ取れたような気がします。高校も音楽科のあるところに進学し、大学は教育学部で音楽の教員免許を取得して、公立中学校で音楽を教えました。とてもやりがいのある仕事でしたが、だんだんと自分はピアノのレッスンを通して音楽の楽しさや素晴らしさを伝えたい、という思いが強くなり、自分でお教室を開くことになりました。

基礎力をきちんとつけられるようなレッスンを

日頃教える上で大切にされていることを教えてください。
 基礎力をきちんと身につけさせてあげたいと思っています。自分が学生の頃、テクニックも含め基礎で苦労した経験もありましたし、ピアノを楽しんでいくにもやはり基礎の積み重ねは大事ですので、分かりやすく、自然に身につけていけるよう心がけています。そして基礎力と共に表現力ものばしていってあげたいと思っています。
表現力を伸ばすために、工夫されていることはどんなことですか。
 同じフレーズでもタッチや弾き方を変えて響きや表情の違いを聴き比べたり、色々な演奏家のCDを聴いて感想を話しあったり。ペダルを踏む時も、もちろん足で踏むのですが、実は耳を使う(よく聴く)ことが大事なんだよって、よく言っています。生徒さんの中にある表現力を引き出していけるよう、私自身も努力を続けていこうと思います。
他にレッスンの特色はありますか。
 最近は身近な曲のコード譜で伴奏付けのレッスンもしています。クラシックの演奏にも活かせることがたくさんありますし、将来、幼稚園の先生などピアノを使う仕事に就いた場合にはきっと役にたつと思います。そして何よりコードが読めて自由に伴奏をつけたり、アレンジしたりできる楽しみをみんなに知ってほしいな、と思います。

生徒さん一人ひとりの個性を大事にしています。

生徒さんや保護者の方に接する上で、心がけていることはどんなことですか。
また、家での練習についてはどんなふうに指導されているのですか。
 生徒さん一人ひとりが持っている個性を大事にしながら、成長を手助けしていきたいと思っています。おうちでの練習については、保護者の方にご協力をお願いすることもありますが、基本的には小さいお子さんでも自分から練習できるように指導しています。宿題のポイントはできるだけ分かりやすく伝え、付箋紙などを貼って見やすくしたり、次の週までの練習計画を一緒に考えたり(1日何回弾く、どこまで譜読みしてくるなど)もします。そして生徒さん自身もできた!と達成感を感じられるよう、色々な方法を取り入れたレッスンを心掛けています。
一人ひとりに合わせたレッスンを大切にしていらっしゃるということですね。
 そうですね。できるだけ楽しく続けてほしい、そう願いながらレッスンしていますが、生徒さんによって始めた動機や目的も色々ですし、順調に進むときもあれば、壁にぶつかることもあります。一人ひとりの状況や気持ちを大事にし、時には息抜きもして、焦らずに長い目で見守っていきたいと思います。
  保護者の方には、私自身もそうだったように、クラシックに限らずお芝居、ライブ、スポーツ観戦等、色々な生の舞台を観る経験をさせてあげていただきたいですね。その感動が、ピアノを続けていく上でのモチベーションにもなるのでは、と思っています。

気軽に音楽を楽しめるミニコンサートを、もっと開いていきたい

今後はどんなお教室にしていきたいですか。
 私自身がもっと勉強して、生徒さん一人ひとりの表現力を伸ばしてあげたいですし、導入の生徒さんに対する教え方ももっと工夫して楽しく分かりやすく教えていきたいと思っています。
  今、大きな発表会は1年に1回ですが、2年に一度くらいミニコンサートといって100人程度のホールを借りてアットホームな形のものも開いています。そこではピアノ演奏の他に合奏をしたりいろいろな楽器とアンサンブルをしたり、自由な形で楽しんで、終わったらお茶会をします。ふだん、会う機会の少ない生徒さん同士やご家族の方々の交流ができたらいいなと思いますし、コンサート後にみんなでおしゃべりを楽しむこの時間が、私も大好きです。こうしたミニコンサートやサロンコンサート形式の形ももっと開いて、皆で気軽に音楽を楽しめるような場をつくっていけたらいいな、と思っています。

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